家計簿プリカ「B/43(ビーヨンサン)」を提供するスマートバンクは、新婚3年以内の夫婦426名を対象に「令和夫婦のお金の価値観調査」を実施した。
共働き世帯が増え、世の中にキャッシュレスが広まる中、令和の夫婦のお金に対する価値観は変化している。
そこで今回、直近3年間のうちに結婚した20〜30代の男女426名を対象に、インターネット調査を実施した。
ふたりのお金をどのように管理したいかを尋ねたところ、「ふたりの生活費と個人の支出もまとめて管理したい」(46.0%)、「ふたりの生活費のみ共同で、個人の支出はそれぞれ別で管理したい」(43.9%)と、約9割の人が一緒に管理したいと答えた。
共働き夫婦が増える中でも、「ふたりの生活費も個人の支出も別で管理したい」(9.6%)と"夫婦別財布"にしたい人は約1割しかいないとわかった。
ふたりの家計管理に関する価値観については、「現金よりもキャッシュレスで管理したい」(45.8%)、「何にどれくらい使ったか正確に管理したい」(30.5%)、「どちらかに管理の負担が偏らないようにしたい」(28.6%)が多い結果に。
何に使ったか正確に管理したいものの、キャッシュレスでお互いに負担少なくやりくりしたいという価値観が明らかになった。
<ユーザーインタビューでの家計管理に関する価値観>
・「食費はお互いが買えるタイミングで買うようにしている。不公平感が出ないよう、自分が支払ったら相手に必ず共有して、一円単位で割り勘するようにしている」(20代・男性)
・「ふたりのお金だから、ふたりで管理したい。お金のことで揉めたくない」(20代・女性)
一方で、ふたりのお金の管理方法について質問したところ、「ふたりで管理している」(47.9%)とふたりで管理している夫婦は5割以下となった。
また、「女性側が管理している」(23.9%)と「男性側が管理している」(22.5%)も半々で、家計管理も男女どちらかへの偏りは少ないとわかった。
適切な家計管理方法が見つかっていない人に難しさを聞いたところ、「どのように支出を改善すればいいかわからない」(30.1%)、「家計管理に時間がかかる」(30.1%)、「家計簿をつけるのが続かない」(28.5%)と、家計管理のあいまいさや手間が課題になっているとわかった。
<ユーザーインタビューでの家計管理に関する課題の声>
・「家計簿をつけるため、レシートを出してもらうようにしていますが、都度渡してくれないので数週間分まとめてつけるのが大変。こちらも催促を忘れたりする」(20代・女性)
・「私が家賃、妻が生活費、外食費を支払っています。支出が半々になるようにしたいのですが、妻の支出を事細かに把握していないので、なんとなく自分ばかりが払っているような気もしています」(30代・男性)
最後に、コロナが5類に移行する中で、これからどんなことにお金を使いたいかについて質問したところ、「国内旅行」(60.1%)がトップとなった。次いで、「レストランや居酒屋などの外食」(27.7%)、「子供の教育費」(26.8%)といった声もあがった。
今回の調査からは、令和夫婦の9割が家計を一緒に管理したいという意向があり、お互いの負担を軽く、キャッシュレスで正確にお金を管理したいという価値観が明らかになった。
しかし、ふたりで家計を管理しているのは約半数のみで、適切な家計管理方法が見つかっていない状況だ。ふたりで家計管理する適切な方法を見つけ、家計管理にかかる時間や手間を減らしながら、ふたりで支出を改善していくことがますます重要になることだろう。