「熱中症ゼロへ」プロジェクトは7月5日、60歳以上を対象とした「熱中症意識調査」の結果を発表した。調査時期は5月、調査場所は巣鴨地蔵通り商店街、有効回答は106人。

  • 10年前よりも熱中症に気をつけるようになっています?

まず、10年前よりも熱中症に気をつけるようになっているか尋ねると、「とても気をつけるようになった」と「まあまあ気をつけるようになった」の合計は89.6%。年代別では、60代が94.4%と最も多く、70代以上も85%以上を占めた。また、いずれの年代も「以前よりも全く気を付けなくなった」の回答は0%だった。

続いて、熱中症に気をつけているときを聞くと、全年代で1位「天気予報で『真夏日』『猛暑日』と知らせているとき」、2位「晴天の中外出するとき」との順に。そして、80代・90代は「寝るとき」が57.7%と高く、年代別では3位に入った。

  • あなたはどのようなときに熱中症に気をつけていますか?

熱中症の予防や対策として実践していることは、全年代で「こまめに水分を補給する」が8割以上を占め1位に。全体の2位は「エアコンを利用する」だった。また、年代別にみると、80代・90代は「エアコンを利用する」(53.8%)より「窓を開けて室内の風通しをよくする」(73.1%)が多いことがわかった。

  • 熱中症の予防や対策として実践していることをすべて教えてください

最後に、熱中症の予防や対策として気がかりなことを問うと、全年代で「エアコンを使用すると体が冷えること」が5割前後で1位を獲得。この他、「エアコンや扇風機を使うことで電気代がかかること」や「水分をとりすぎるとトイレが近くなること」も共通して上位に入った。

また、「室内にいるときは窓を開ければ十分だと思うこと」が70代で20.5%、80代・90代で26.9%と、両年代ではエアコンの使用に積極的でない層が一定数いることが判明した。

  • 熱中症の予防や対策として気がかりなことを教えてください