アイドルグループ・SixTONESの田中樹が、俳優の東山紀之が主演を務めるテレビ朝日系ドラマ『刑事7人 シーズン9』(毎週水曜21:00~)に出演する。
2015年にスタートして以来、東山演じる主人公・天樹悠を中心に、海老沢芳樹(田辺誠一)、坂下路敏(小瀧望)、野々村拓海(白洲迅)、青山新(塚本高史)、片桐正敏(吉田鋼太郎)、そして、法医学の権威・堂本俊太郎(北大路欣也)という7人のスペシャリストが躍動する同作。今シリーズではそれぞれが人生の岐路に立ち、新専従捜査班は大きく揺れ動く。再び動き出した、終わったはずの10年前の事件、警察内の誰かが仕掛ける暴露チャンネル、そして、試される7人の絆とは。
今夜放送された第5話のラストで、エンドクレジットが流れる中、辺りを見渡しながら街を歩く謎の若い男の姿が映し出された。誰かに電話をかけ一言「着きました」と告げるのだが、彼こそが次週第6話、そして第7話のキーパーソンで、田中演じる井手孝也だ。
今回のストーリーの軸となるのは、10年前の東関東連続強殺事件。事件の生存者である盲目の女性・望月和沙(山崎紘菜)、和沙の夫で、殺人容疑で逮捕された浜崎修斗(堀井新太)を中心に物語は進行してきたが、そこにナゾの大手企業社長・利根川宗一(渡辺大)の存在や、真実を知る可能性がありながらも自死を遂げた天樹と同期の鑑識のエース・岡崎周平(藤本隆宏)が加わり、事件の真相はさらに混沌を極めていく。そして10年前の事件の関係者が次々と取り上げられる暴露チャンネル「ポリス浄化ぁ」の存在。片桐の怪しい動きの理由が第5話の終盤ではっきりと分かった今、刑事の辞職を賭ける天樹は自身の信じる正義を貫き通すことはできるのか。
そんな中天樹は、ある事件の裁判が行われている裁判所の傍聴席で孝也と出会う。天樹は孝也のことを、どこか危うさを持っている男だと気になるが、その予感は的中。孝也は衝撃の顛末を迎えることに。
映画『バニラボーイ トゥモロー・イズ・アナザー・デイ』(16年)、『ブラック校則』(19年)といった作品で俳優としても活躍してきた田中だが、本格的な連続刑事ドラマへの出演は今回が初めて。「東山さんもいらっしゃいますし……緊張にも似た感情になったことを覚えています」と、オファーを受けた際の心境を回想する。撮影現場は「東山さんがイジってきてくださって、監督さんやカメラマンさんともお話しして、作品の内容とは打って変わって、すごく楽しかったです」と、リラックスして演技に入りやすい雰囲気だったと明かした。そして「東山さんが引っ張って作ってこられた『刑事7人』に、田中樹が入って、いかに違った空気感を与えられるのかを考えていました。僕自身、約1年ぶりの映像でのお芝居になります。気合十分でやらせていただきますのでお楽しみにしていてください!」とアピールした。
■田中樹(井手孝也 役)コメント
『刑事7人』は今回でシーズン9。これだけ長く続く作品ですので、多くの人に愛されているというのはもちろん、感情移入しやすい出来事や事件、登場人物の心情が詳細に描かれている場面が多いといった印象を持っていました。観ている側も、何かを感じることができるドラマですよね。オファーを受けた際は、本格的な連続刑事ドラマへの出演も初めてで、しかも、東山さんもいらっしゃいますし……緊張にも似た感情になったことを覚えています。
井手孝也という人物を演じさせていただきますが、すごく難しかったです。監督とも3回ほど事前に本読みをやらせていただきましたが、回数を重ねるごとにどんどん変わっていって……。当初、僕が考えていた孝也とは随分とかけ離れていきました。というのも、僕は孝也のことを「器用でうまく生きている人」といった印象を抱いていたのですが、寂しく、1日、1日に満足していない人物なんだということが、感情が入ってくればくるほど、わかってきました。明確に孝也像を捉えられたので、それに向かって役作りや工夫をしてきました。
撮影現場では、東山さんがイジってきてくださって、監督さんやカメラマンさんともお話しして。作品の内容とは打って変わって、すごく楽しかったですね。和やかな雰囲気で、とてもやりやすかったです。
東山さんはジャニーズJr.時代からずっとお世話になっている大先輩で、グループのこともいつも気にかけてくださっています。これまで、お仕事ではステージでしかご一緒していませんでしたが、お会いした時に「頼むね」と言っていただいたので、期待に応えたいという思いで挑みました。東山さんが引っ張って作ってこられた『刑事7人』に、田中樹が入って、いかに違った空気感を与えられるのかを考えていました。僕自身、約1年ぶりの映像でのお芝居になります。気合十分でやらせていただきますのでお楽しみにしていてください! 長きにわたって愛される作品ですので、面白いのは間違いない。できれば、過去シーズンも観直して、作品のことを知った上で観ていただければ、余計に楽しめるんじゃないかなと思います。