アパレル・ファッション業界専門の転職支援サービス・クリーデンスは7月4日、同サービス登録者における2022年のアパレル・ファッション業界の「平均年収」を発表した。
2022年のアパレル・ファッション業界平均年収は346万円で、前年(343万円)比で3万円増加した。
職種別にみると、「マーケティング」が最も高く473万円。次いで「MD・バイヤー」・「営業・店舗開発」が同額の436万円、「プレス/販促/VMO」が409万円、「生産管理/物流/貿易」が401万円、「店長」が394万円と続いた。
職種別の前年比を調べると、最も上がったのは「店長」の14万円増で、以降「MD・バイヤー」の6万円増、「販売」の5万円増との順に。反対に最も下がったのは「パタンナー」で27万円減少した。
年齢別の前年比では、25~29歳は8万円増、30~34歳は6万円増、35~39歳は13万円減となり、うち30~34歳では10職種中7職種で前年より増加した。
また、年代別の平均年収をみると、25~29歳と30~34歳では300~349万円がボリュームゾーンで、前年から大きな変化はみられなかった。一方、25~29歳では400万円以上、30~34歳では450万円以上が増え、年収が底上げされた。
35~39歳では、ボリュームゾーンは前年同様350~399万円となったものの、299万円以下が増加し、550万円以上が減少した。同調査では「『デザイナー』や『パタンナー』といった、自らのライフスタイルに合わせて業務スケジュールを調整しやすい職種で、時短勤務といったはたらき方を選ぶ人が増えていることが1つの要因として考えられる」と推測している。