資生堂ジャパンは7月3日、女性を対象とした「自己認識と美に対する意識調査」の結果を発表した。調査期間は6月27日~29日、調査対象は15~69歳の女性、有効回答は2,500人。

  • 「自分らしい」状態の確認とその実現度

まず、「自分らしい」美しさがどういう状態であるか聞くと、「自分が似合うと思えること」が51.1%で最多。次いで「自分が納得していること」が45.8%、「心が満たされていること」が35.8%と続いた。

一方、その実現度については、「自分が似合うと思えること」と答えた割合は25.8%、「自分が納得していること」は23.6%、「心が満たされていること」は12.3%と、実際に自分らしさを実現できていると考える割合は3分の1以下にとどまった。

次に、自分らしくいることのバリア要因を調べると、「自分の魅力がよくわからない」(37.9%)が1位となったほか、4位に「自分の特徴がわからない」(21.8%)がランクインした。

  • 自分らしくいることのバリア要因

続いて、「自分らしい」メイクの想起度を尋ねると、「どんなメイクかはっきりイメージしている」は6.6%にとどまったのに対し、「どんなメイクかイメージできない」は13.2%、「あまりイメージできない」は33.9%と、約2人に1人(47.1%)が"メイク迷子"であることが判明した。

  • 自分らしいメイクの想起度

また、同社は2022年10月17日~20日、30~40代の女性30人を対象に「コンプレックスを隠す・修正するメイク」と「使用者の魅力が際立つメイク」を実際に施し、それぞれのメイクの感想を調べる心理実験を実施。

その結果、「心地よさ」「自分らしさ」「好み」の3評価で、「コンプレックスを隠す・修正するメイク」より「使用者の魅力が際立つメイク」の方が高い結果となり、さらに自分の魅力を際立たせるメイクは、自己の内面に向けた意識の高まりを生み出すことがわかったという

  • 左から「コンプレックスを隠す・修正するメイク」と「使用者の魅力が際立つメイク」の感想/自己の内面に向けた意識の高まり