電気代高騰が叫ばれる中で迎える夏、エアコンの電気代が気になる人も多いのではないでしょうか。

「暑さは我慢したくないけど、電気代はできるだけ抑えたい」というのが多くの人の本音。そこで、無理なくエアコンの電気代を節約する6つの方法をご紹介します。

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■カーテンなどで日差しを遮る

カーテンを上手に活用すると、冷房効果を高め、節電につなげることができます。在宅時はレースのカーテンで日差しを遮り、外出時は日中でもカーテンを閉めると、室内の温度上昇がゆるやかに。厚手のカーテンや、床まで届く長いカーテンなら特に効果的です。

■無理のない範囲で設定温度を上げる

エアコンの電気代を節約するには、無理のない範囲で設定温度を上げることも有効です。夏の冷房時の室温は28℃が目安。夏の冷房時の設定温度を1℃上げると、消費電力を約13%削減することができ、外気温度31℃のときに、2.2kWのエアコンの冷房設定温度を27℃から28℃に上げると、年間で30.24kWhの省エネ、約940円の節約になります(使用時間を1日9時間とした場合)。

■扇風機やサーキュレーターを併用する

冷房をつけているのに、「上半身は暑く感じる」「エアコンから離れると暑く感じる」という経験はないでしょうか。そんなときは、エアコンの設定温度を上げるのではなく、扇風機やサーキュレーターを併用して冷房効果を高めるようにしましょう。

風が身体にあたることで涼しく感じるのはもちろんですが、扇風機やサーキュレーターで室内の空気を循環させることで、室内の温度を均一にすることができます。扇風機やサーキュレーターを活用する際は、エアコンからの風を背にして、風を送りたい方向に扇風機やサーキュレーターを向けるのがポイントです。

■フィルターはこまめに掃除する

エアコンの電気代に思いのほか影響するのがフィルターの状態。フィルターが目詰まりすると吸い込む吸気の量が少なくなり、冷房効率が落ちるため、余分な電気代がかかってしまいます。反対に、こまめにフィルターの掃除をして目詰まりを解消すると、冷房時で約4%の消費電力削減に。

フィルター掃除の頻度は2週間に1回が目安。フィルターのゴミやほこりは、掃除機で吸い取るか、水洗いをしてください。汚れがひどいときは、中性洗剤を溶かしたぬるま湯で洗った後、日陰でよく乾かすようにしましょう。

■風量は「自動」にする

電気代を気にして、エアコンの風量を「弱」にしていませんか?実は、「弱」よりも「自動」にしたほうが電気代の節約になります。

その理由は、エアコンはスイッチを入れてから設定した温度になるまでのあいだに最も多くの電力を消費するから。このときに風量を「弱」に設定すると、部屋が冷えるまでの時間が長くなり、結果的に余分な電力を使うことになってしまうのです。

反対に、「自動」に設定しておけば、部屋が冷えるまでは強風で、冷えてからは微風にといった具合に、最も効率よく部屋が冷やせるように風量をコントロールしてくれるため、電気代の節約につながります。

■室外機のまわりに物を置かない

エアコンの電気代を節約したいなら、エアコン本体だけでなく、室外機にも意識を向けることが大切。室外機の周りに物を置いてしまっている人はすぐにでも見直しましょう。

冷房運転中、部屋の中の熱を外に逃がすため室外機は常に放熱しているため、室外機の吹き出し口やその周辺に物を置いてふさいでしまうと冷却効率が下がってしまいます。そのため、室外機のまわりにものを置いたり、カバーで覆ったりするのはNG。

室外機の周囲の整理整頓に加えて、室外機を日陰に設置したり、室外機に直射日光が当たらないように日除けを設けたりすると、冷却効率がさらに高まります。

「エアコンのフィルターって2週間に1回も掃除しないといけないの?」「自動より弱のほうが節約になると思ってた!」など、意外と知らない事実があったかもしれません。無理なくできるちょっとした工夫を重ねて、暑い夏も快適に乗り切りたいですね。