「識学」を使った経営・組織コンサルティングや従業員向け研修を展開する株式会社識学は、「働く女性のこどもに関する調査」の結果を公開した。その結果によると、働く女性の6割以上が「こどもを産む予定はない」意向のようだ。また、多くの働く女性が政府の少子化対策に「期待していない」ことも明らかとなった。

  • 働く女性の6割以上が「こどもを産む予定はない」、「政府の少子化対策に期待していない」と判明した

    働く女性の6割以上が「こどもを産む予定はない」、「政府の少子化対策に期待していない」と判明した

本調査は、全国の20歳~49歳の働く女性300名(こどもがいない女性150名と、こどもがいる女性150名)を対象としたもので、働く女性に関する子育て環境や、少子化対策ついての様々な質問をおこなっている。

まず、こどもがいない女性会社員を対象に、「今後、こどもを産みたい、もしくはこどもを産む予定はありますか」と質問したところ、「こどもを産みたいとは思わない、産む予定はない」が44.0%、「こどもを産みたいと思っているが、産む予定はない」が20.0%となった。つまり働く女性の64.0%が「こどもを産む予定はない」のだという。

  • 働く女性の64.0%が「子供を産む予定はない」(識学調べ)

子供を産まない理由としては、「こどもが欲しいとは思わないため」が最多の34.4%、次いで「自由がなくなるため」が32.3%、「こどもを産む・育てる自信がないため」と「自分自身のために時間を使いたいため」がそれぞれ30.2%だった。

  • 「欲しいと思わない」や、「自由がなくなる」が上位にランクイン(識学調べ)

続いて全員を対象に、政府の少子化対策について意見を尋ねたところ、全体の68.3%が「期待していない(あまり期待していない含む)」と回答。特に、こどもがいない女性の間では、「期待している」と答えたのはわずか21.3%にとどまった。

  • 異次元の少子化対策の掛け声もむなしく、政府の少子化対策について、全体の68.3%が「期待していない」(識学調べ)

このほか、子供がいる「働くママ」の悩みや、パートナーとの家事分担比率などの質問も実施。「母親になって後悔している・後悔したことがある」と答えたのは25.3%だった。その理由として、「自由がない」「主人の協力が全くない」などが挙げられた。さらに、家事分担率は自分78.3%:パートナー18.5%、その他3.3%と報告され、「働くママ」に大きな負担が強いられている実態が浮き彫りとなった。

  • 働くママの25.3%が「母親になって後悔」(識学調べ)

  • 「働くママ」に大きな負担がかかっているという実態も浮き彫りに(識学調べ)

ネット上では「これが日本のリアルだよね」「正しい判断だな、一時的な感情で一生狂わすのはアホのする事よ」「結局、共働きが当たり前の世の中じゃ子どもは増えないよね。お金も時間も体力も全て余裕ないもんね」「本当にこれ。少子化対策に期待できないし、それ以上の税収で搾取されて無理」などの声が寄せられた。