中京テレビ・日本テレビ系バラエティ番組『ヒューマングルメンタリー オモウマい店』(毎週火曜19:00~)が、11日で放送100回目に到達する。このほど、収録後にMCのヒロミと小峠英二(バイきんぐ)が取材に応じ、100回目の放送に登場するスパゲティ屋「夢の中へ」(静岡・沼津市)への思いを語った。

  • 「夢の中へ」の店主

番組の取材中に真夏にエアコンが故障し、2週間にわたり灼熱の中で営業を行った姿が評判となり、放送後には連日行列が絶えない店になった「夢の中へ」。しかし、入居するビルの老朽化により現在の場所から立ち退きを余儀なくされ、多くの人に惜しまれつつ38年にわたる歴史に幕を下ろすことになった。今回の放送では、その模様に密着している。

ヒロミは「あの店のことは本当に気になっていて、なんとなく新しい場所でお店をやるんだろうなと思ってたんです。こういうテレビでやってウワー!ってなったら、変な話ちょっと浮かれて、何か違う方向に行ってもおかしくないじゃないですか。でも、そこをパンッって辞めて、1回ゆっくりしますって言うのも、カッコいいなと思ったし、いい勉強になりましたね。今回はお辞めになるということなんだけど、少し休んだらまた作りそうな気がしないでもないんですけどね。2年ぐらい経ったらどうですか?みたいな思いはあります」と、38年走り続けた店主を労いつつ、復活に期待。

小峠も「ものすごくパワーがある人なので、38年間突っ走ってきて、今ちょっと一旦休止して、内側から“またやりたい”ていうのが出てくるような気もするんですよね。あんだけエネルギッシュな人が、ずっと何もやらずに家で過ごすっていうのは、なかなか考えにくいことなんで。エネルギーをチャージして、またどっかでパワーを放出するんじゃないかなと思いますけどね。それがまたもし見れるのであれば、スタジオで見てヒロミさんと大笑いしたいなっていう願望はあるかもしれないです」と、“再会”を願った。

小峠が店主のパワーを感じるのは、実は実際に店に足を運んでいるからだ。この模様も番組に登場するが、知らされていなかったヒロミは衝撃を受けた。

「毎回、小峠と『ここ行きたいな』って話してて、OAされるとすごい混んじゃったりするから行けてなかったんだけど、(VTR)見てたら行ってるっつーじゃない(笑)。久々にびっくりしたよね。『えーそんなことある!?』みたいな(笑)。俺は本当に小峠を直視できなかった」(ヒロミ)

それを受け、小峠は「本当は報告したかったんですよ。でもスタッフさんと話した結果、『これはやっぱりV(TR)でスタジオで見て、ヒロミさんも一緒に驚いてもらうほうがいいんじゃないですかね』みたいな感じになってたから、言えなかったんです。僕も今、ちょっとヒロミさんを直視できないんですけど(笑)」と釈明した。

番組が追いかけていた店が、その歴史に幕を下ろす場面に立ち会うのは、初回放送の最初に紹介した“鈴子ママ”の「珉珉」(茨城・日立市)に続いて2店目。ヒロミは「鈴子ちゃんのところも、こういうテレビ番組で取材させてもらって、忙しくしちゃって、体に負担かけちゃったかなって、ちょっと思ったりもしたんですけど、この番組で出会って大人気になったのをすごく喜んでくれたんですよね。『夢の中へ』の大将もそうですけど、喜んで楽しんでくれたので、本当にありがたいなと思います」と改めて感謝した。

  • 鈴子ママ