メルカリは6月30日、「メルカリ」サービス開始10周年インフォグラフィックスを公開した。
同サービスは、7月2日をもって開始から10周年を迎えた。今回公開したのは、10周年を記念してこれまでのあゆみとしてサービス初期と現在の取引状況、トレンドを比較し、変遷を辿るもの。
まず、同サービスでは開始から10年の間、フリマアプリにとどまらない事業拡大をしてきている。
周辺業界においては、フリマアプリに出品する商品の配送やクリーニング、修理といった需要が増すことで、経済効果が年間最大752億円に上ることが分かっている。
月間利用者数は2,200万人以上で、累計出品数は30億品。
全カテゴリーにおける2022年の取引件数を1年間の秒数で割ったところ、1秒間に7.9個売れている事が分かった。2018年に実施した調査では4.5個であった事から、さらに売れやすい環境となったことが伺える。
サービス提供を開始した2013年においては最も利用者数の多い年代は30代であったが、2022年には50代以上の利用者が15%増加。より幅広い年齢層からも利用されている事が分かった。
2014年には「レディース」を中心としたファッションカテゴリーの構成比が最も高かったが、2023年には本・ゲーム・おもちゃといった商品を含む「エンタメ・ホビー」カテゴリーが17%伸長。カテゴリートップが入れ替わる結果となった。
続いて、ブランド取引件数を元にランキング化したところ、トップは2013年では「シャネル」、2022年では「ユニクロ」となった。近年では、フリマアプリで簡単に不要品を売るという消費行動が定着した事から、日常使いのブランドも取引されるようになったと考えられている。
アパレルブランドにおいては、2013年に「ベビードール」「ヒステリックミニ」「イング」がランクインする中、2022年では「ナイキ」「ジーユー」「ザラ」が挙がっている。
また、2013年では国内のみでのサービス展開であったが、現在では越境EC事業者10社と連携のもと、世界110カ国以上の国・地域へ利用エリアが拡大している。