介護サービス『イチロウ』を運営するイチロウは、「介護と仕事の両立に関する意識調査」の結果を6月28日に発表した。調査は6月8日〜9日の期間、介護と仕事を両立する都市圏に住む35歳〜69歳の男女400人を対象にインターネットにて実施したもの。
はじめに週何回程度介護をしているか聞いたところ、仕事と介護を両立する30代〜40代のうち、約6割が「週2日〜3日以上」、介護をしていることが明らかに。
介護に充てている1日あたりの時間を尋ねたところ、30代の最も多い回答は「2時間以上3時間未満」(31.0%)、次いで「5時間以上」(21.0%)だった。40代と50代の最多回答は「1時間以上2時間未満」(それぞれ24.0%、32.0%)、60代は「1時間未満」(29.9%)との結果に。
介護との両立をする上で仕事上の制約を設けたことがあるかと尋ねたところ、「設けたことがある」との回答は全体で52%。30代に絞ってみると61.0%との結果に。制約の内容は全世代で「時短勤務」が最多。そのほか、30代、40代では「異動不可による昇進断念」が3割を超え、「雇用形態変更」、「管理職への昇進断念」と続いた。
介護と仕事の両立が難しいと感じることがあるか聞いたところ、「難しい」と85%が回答。特に30代では、9割超えが「難しい」と回答した。
その理由を尋ねると、介護による心身の負担のほかに各年代の特徴として、30代「勤務時間や終業時間の調整が難しい」、40代「両立によりプライベートの時間が取れない」、50代「常に介護のことが頭にあり、ストレスが蓄積される」、60代「介護の長期化を考慮すると、財政面での不安がある」が上位にあがった。