iPhoneで使うイヤホンの音量が上がらない...ボリュームを最大にしてもなお音量が足りない、音量が小さくて音楽を聴いている気にならない、ということでしょうか? いくつかの原因が考えられるので、状況に応じて対処しましょう。

前提として、録音された音楽には「録音レベル」があることを認識しておきましょう。音を収録するときには、マイクが拾った音を増幅する感度を録音機器側で決めておくものですが、録音機材や制作者側の考えによってその度合いは上下します。

そして、再生機器側にも最大ボリュームが存在します。イヤホンジャックを持たない現行のiPhoneでは、ワイヤレス/Bluetoothイヤホンの利用が一般的ですが、それらのイヤホンはオーディオ信号をイヤホンに搭載されたIC(内蔵のパワーアンプ)で増幅します。

有線イヤホンの場合、再生機側(Lightningに挿して使う変換プラグはその内部)に搭載されたパワーアンプで増幅を行う都合上、最終的な音量は有線イヤホン側のインピーダンス/内部抵抗に大きく影響されますが、Bluetoothイヤホンは信号の受信から増幅までを一貫して行います。多くの製品は、通常必要とされる音量・音質にあわせて調整されているので、音量調整は再生機側で行うことが一般的です。

とはいえイヤホンの音量が明らかに小さすぎる、購入直後は問題なかったはずなのに...という場合は、音楽やアプリの効果音が指定以上の音量とならないようにする、iOSの聴力保護機能の設定を確認します。「設定」→「サウンドと触覚」→「ヘッドフォンの安全性」の順に画面を開き、90デシベルあたりに設定しましょう。

なお、骨伝導や開放型(耳穴を塞がない形状)のイヤホンは、その構造上音が小さめに聴こえる傾向があります。耳の健康はさておき、音圧重視/音量大きめで音楽を聴きたい場合には、密閉型/カナル型のイヤホンを選ぶといいでしょう。

  • 音量不足に感じる場合は、iOSの聴力保護機能やイヤホンの形状を確認してみては?