神木隆之介主演の連続テレビ小説『らんまん』(NHK総合 毎週月～土曜8:00～※土曜は1週間の振り返りほか)で、ヒロイン・寿恵子役を務めている浜辺美波。抜てき理由について制作統括の松川博敬氏は「底しれぬ魅力がある」とうなる。本作で日本中の視聴者を虜にしそうな浜辺の魅力とともに、一風変わった寿恵子のキャラクター像に迫る。

  • 『らんまん』寿恵子役の浜辺美波(左)と万太郎役の神木隆之介

高知県出身の植物学者・牧野富太郎をモデルにした本作では、幕末から明治、大正、昭和と激動の時代に、植物を愛し、その研究に情熱を注いでいく主人公・槙野万太郎(神木隆之介)とその妻・寿恵子の波乱万丈な生涯を描く。脚本を担当しているのは、ミュージカルや戯曲などの舞台や、NHKのドラマ『群青領域』(21)や『旅屋おかえり』(22)などで知られる長田育恵氏だ。

浜辺のキャスティングについて松川氏は「年齢はとても若いのですが、すごく大人で懐が深い。また、神木隆之介のお芝居を受けてたてる女優で、かつ寿恵子さんは万太郎よりも年下という設定なので、20代前半の若手女優となると、浜辺美波以外は考えられなかったです」と、まさに浜辺一択だったことを明かした。

万太郎の妻となった寿恵子だが「夫婦関係は寿恵子さんが夫を尻に敷くというか、手のひらで遊ばせるというか、どんどん夫よりも上手であるという表現になっていくのですが、そこの懐の深さがとにかく頼もしいし、可愛らしいです」とのこと。

そして、「寿恵子さんはちょっとオタクっぽいんです。里見八犬伝が愛読書で、その世界に没頭したい人だから、植物オタクである万太郎との“オタク気質”が共鳴して、恋愛に発展する感じです。そのへんの癖の強さも浜辺さんには表現していただきましたが、神木くんはもちろん浜辺さんのお芝居からも目が離せないです」と語る。

さらに、神木と浜辺の共演シーンについて「とにかく画面がリッチだなと思っていて、なんだかうれしくなるんです。『らんまん』は美術も演出も頑張っているし、お芝居もとてもいいのですが、単純に絵面を見た時に、すごく豊かだなと思っています。これを朝からお送りできることがうれしい! その一言に尽きます」と大満足の様子。

また、パワフルな明治時代の空気感も今後の見どころとなっていくと語る松川氏。

「『らんまん』は明治が主な時代になりますが、植物学という分野も黎明期ですし、いろんな分野の芽が出始めてきた時期です。これまでの因習やしきたりもなくなり、新しいことができるんじゃないかというイメージなので、若い人たちの活躍が見たいと思いました。それで時代考証の先生もたくさん入っていただいて、ブレストから参加してもらいました」

物語は7月3日放送の第66回から後半に突入。万太郎と寿恵子の新婚生活が描かれるが、今後もますます輝きを放っていくであろう寿恵子のヒロイン像にも引き続き注目していきたい。

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