オーストラリア出身の実業家・Aaron D’Souza氏は、ドーピングが認められるオリンピックを模した総合スポーツ大会「The Enhanced Games」の開催を計画しているという。この大会は、人間の潜在能力を最大限に引き出すことが目的なんだとか。ネットでは「見てみたくはある」「倫理的にアカンやろ」などと話題となっている。
「The Enhanced Games」は、オリンピックを模した総合スポーツ大会で、ドーピング検査は存在しない。むしろドーピングを推奨しており、ほかの大会とは一線を画す。陸上と水泳、重量挙げ、体操、格闘技の5種目で構成される。各競技では金、銀、銅のメダルが授与されるが、この大会の目的は人間の潜在能力を解き放ち、新しい世界記録を樹立することが最終目標だとしている。
大会の公式サイトでは、ウサイン・ボルト氏の持つ100mの世界記録を破ったという選手の映像が掲載されている。「彼は肉体が持つ真の運動能力を解き放った。しかし、世界はまだ彼を受け入れる準備ができていない。オリンピックは彼を嫌っている。彼は悪者にされてきた。彼は汚名を晴らすだろう」と紹介した。
また、「オリンピックのたびに、勇敢なアスリートたちが世界新記録を打ち立てるが、メダルは取り消され、キャリアは停止され、その名前は泥の中に引きずり込まれる。この抑圧的なサイクルに終止符を打つ時が来たのだ」と説明した。
オーストラリアのオリンピック委員会は、この大会について「スポーツはクリーンである必要があり、すべてのアスリートにとって安全である必要がある」とコメントし、「危険であり、無責任である」と指摘している。
本大会は、2024年に開催を予定しているものの、競技時間や会場などの詳細は、記事掲載時点では発表されていない。
ネット上では「富豪がやるデスゲームじゃん」「まさに人体の極限を目指す大会になりそうだな」「いや倫理的にアカンやろ」「正直に言うと倫理ガン無視出場者皆ジャックハンマー状態での現人類到達点見てみたくはある」「限界までドーピングする前提だと選手も文字通り命がけになるわけで参加者がいるのかと何かあったときの責任をどう取るのかが気になる」「いいじゃんこれ。やるからにはドーピングだけじゃなく、強化手術、サイボーグ、オーグメント化なんでもありのエクストリームスポーツを目指してほしい」など、賛否入り混じったさまざまな声が寄せられている。