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ウイスキーは原料や産地によってさまざまな特徴があります。アイリッシュウイスキーは、雑味が少なく香りもひかえめ。初心者でも飲みやすいのが魅力です。この記事ではそんなアイリッシュウイスキーの特徴や選び方を徹底解説します。
アイリッシュウイスキーとは
世界五大ウイスキーのひとつ「アイリッシュウイスキー」は、アイルランド共和国および、北アイルランドで生産されているウイスキーで、ウイスキーの元祖ともいわれています。
歴史あるアイリッシュウイスキーですが、アイルランドの独立戦争や禁酒法などの影響で一時は衰退してしまいました。近年になり蒸留所が復興し人気が復活。アイリッシュウイスキーの販売量は増加傾向にあります。
そんなアイリッシュウイスキーの特徴について詳しく見てみましょう。
アイリッシュウイスキーの特徴
アイリッシュウイスキーの特徴は、なんといっても飲みやすさです。ライトボディですっきりとした味わいが初心者も飲みやすいとされています。香りが強烈なアイラウイスキーやスコッチウイスキーとちがい、シトラスフルーツなどさわやかな香りも飲みやすさの秘訣です。
また、穀物の種類や使用する樽の材質に規定がないため、製造元によってさまざまな風味が楽しめるのも、ウイスキー好きにはうれしいポイントでしょう。
アイリッシュウイスキーの選び方
アイリッシュウイスキーを選ぶ際は、なにを重視して選べばいいのでしょうか。それぞれポイントを詳しく解説します。
【1】製法(原材料)で選ぶ
【2】蒸留所の特徴で選ぶ
【3】熟成期間で味の深みが変わる
【4】樽の種類もチェック
それではみていきましょう。
【1】製法(原材料)で選ぶ
まずはアイリッシュウイスキーの製法について詳しく見てみましょう。
穀物の風味が存分に味わえる「ポットスチルウイスキー」
大麦麦芽に発芽前の大麦や小麦などを混ぜた原材料を使用し、穀物の風味をより感じられる味わいのウイスキーです。銅製の釜「ポットスチル」で伝統的に3回蒸溜させることが多く、雑味が少なくすっきりした味わいです。
個性のある香りを楽しめる「モルトウイスキー」
個性ある香りが魅力のモルトウイスキーは大⻨⻨芽を100%使用し、ポットスチルで2~3回蒸留してつくられます。単一の蒸留所でつくられた原種のみを使用したシングルモルトと、複数の蒸留所で原種を組み合わせてつくったブレンデッドモルトの2種類があるのが特徴です。
ライトでクリアな味わい「グレーンウイスキー」
グレーンウイスキーは大麦麦芽にライ麦や小麦、トウモロコシなどの穀物を混ぜ、原料の風味を逃がしながら蒸留する連続式蒸留器「コラムスチル」で精製します。そのためクリアな飲み口に仕上がり、初心者でも飲みやすいのが特徴です。
ブレンドすることでまろやかな味わい「ブレンデッドウイスキー」
「モルトウイスキー」や「グレーンウイスキー」などをブレンドして、より飲みやすくまろやかな味わいに仕上げたものがブレンデッドウイスキー。配合するブレンダーの腕によって、飲みやすく個性豊かなブレンデッドウイスキーを楽しむことができます。
【2】蒸留所の特徴で選ぶ
歴史あるアイリッシュウイスキーですが、蒸留所によって原料や製造方法が異なるため、風味や味わいに個性があります。ここからは蒸留所の特徴を詳しく解説しましょう。
アイルランド産ノンピート麦芽100%の「ブッシュミルズ蒸溜所」
アイリッシュウイスキー蒸留所のなかでも、長い歴史を持つブッシュミルズ蒸留所。ここでは大麦麦芽(モルト)にこだわり、アイルランド産100%のノンピート麦芽を使用しています。アイリッシュ伝統の3回蒸留製法でつくられる軽やかな味わいが魅力です。
アイリッシュウイスキー界に新しい風を起こす「クーリー蒸溜所」
1989年に製造をはじめたクーリー蒸留所は、数々の新しい取り組みをおこなっています。ポットスチルウイスキーとグレーンウイスキーの2種類を生産できるため、豊富なラインナップが魅力です。
有名な「カネマラ」は、伝統的なアイリッシュウイスキ―の製法ではなく、スコッチのモルト製法(2回蒸溜)でつくられるなど、革新的な商品を生み出しています。
ミドルトンの良質な水が多種多様なウイスキーを生み出す「新ミドルトン蒸溜所」
世界中で愛されるアイリッシュウイスキー「ジェムソン」の蒸留所である新ミドルトン蒸留所では、多種多様なウイスキーを生産しています。貯蔵にバーボン樽とシェリー樽を使用するため、貯蔵後の味わいが変化するのが特徴です。
伝統的なアイリッシュウイスキーを守りつづけている「キルベガン蒸溜所」
1757年設立のキルベガン蒸留所は、世界最古の蒸留所といわれています。現在は前述したクーリー蒸留所の協力のもと、伝統的な製造方法を守り「キルベガン」を製造中です。軽やかで飲みやすく、奥深いフレーバーを味わえます。
芳醇なフレーバーと豊かな甘味を演出してくれる「タラモア蒸溜所」
1829年発祥の歴史あるタラモア蒸留所は、2014年に新たな蒸留所をオープンしました。ここでは、アイルランド産100%の大麦を使用し、口当たりなめらかな「タラモアデュー」を製造しています。大麦と穀物の甘味が詰まった、コクのあるウイスキーが楽しめるでしょう。
【3】熟成期間で味の深みが変わる
ウイスキーは樽で熟成する期間によって、味わいや風味が異なります。アイリッシュウイスキーの熟成期間は法律で3年以上と定められていますが、より長く熟成させることでまろやかでずっしりした味わいに変化します。ウイスキー本来の味わいを楽しみたいのなら、熟成期間10年前後のものがおすすめですよ。
【4】樽の種類もチェック
ウイスキーを熟成させる樽によっても風味が異なってきます。熟成樽の規定がないアイリッシュウイスキーは、さまざまな樽を用いて風味を変化させられるのが魅力。バーボン樽やシェリー樽で熟成したウイスキーは、フルーティーな香りを楽しめます。
選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)