俳優の神木隆之介が主演を務める連続テレビ小説『らんまん』(NHK総合 毎週月~土曜8:00~ほか ※土曜は1週間の振り返り)で、主人公・槙野万太郎の祖母・タキを演じた松坂慶子がコメントを寄せた。
連続テレビ小説(朝ドラ)第108作となる本作は、高知県出身の植物学者・牧野富太郎さんをモデルとしたオリジナルストーリー。幕末から明治、大正、昭和と激動の時代に、愛する植物のために一途に情熱的に突き進んだ主人公・槙野万太郎(神木隆之介)とその妻・寿恵子(浜辺美波)の波乱万丈な生涯を描く。30日に放送された第65回でタキが天国へ旅立った。
松坂は「第13週、65回の大座敷のシーンではタキが分家に謝りました。お殿様が土佐を出ていくというような時代の移り変わりをだんだん感じているのだけれども、この時は、『本家・分家と言っていて悪かった、これからは上下の別なく互いに手を取って商いに励んでほしい』というタキさんの変貌っぷり。柔軟な気持ちや時代のことも理解して、歳を重ねていったタキさんも素敵ですね」とタキの変化に言及。
「同じ回で、万太郎にお礼を言うところがあります。これは一貫したタキさんの気持ちだったと思います。天寿を全うする時期に来てしまったけれど、かけがえのない孫の万太郎であり、そういう存在を得ることができたタキさんは幸せだと思います」と捉える。
最後のシーンは、桜の開花時期に合わせて高知で撮影したという。「立派な桜がとてもきれいでしたね。万太郎と一緒に見ていた桜は病気で直すことは出来ないけれど、挿し木をして残した桜がいつか咲き誇るように、というせりふにもあったように、タキさんの晩年が、孫の万太郎の成長ぶりを楽しみにしているという、当時の女性の一生を演じられたなと思いました」
そして、「タキさんはついにこの世を去りましたが、万太郎と寿恵子、綾と竹雄のそれぞれの夫婦が新たな時代を作っていきます。その様子を楽しみに今後も『らんまん』を見ていただければうれしいです」と視聴者にメッセージを送った。
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