女優の飯豊まりえが主演を務めるABC・テレビ朝日系ドラマ『何曜日に生まれたの』(8月6日スタート 毎週日曜22:00~)の新たなキャストが29日に発表された。

  • 上段左から早見あかり、溝端淳平、陣内孝則、シシド・カフカ、下段左から濱正悟、若月佑美、井上祐貴、YU、片山友希 (C)ABCテレビ

『101回目のプロポーズ』『高校教師』『ひとつ屋根の下』など日本を代表する名作を多数生み出してきた脚本家・野島伸司氏のオリジナル作品で、野島氏にとって5年ぶりの地上波連続ドラマ。

ボサボサ髪、スウェットにTシャツ、趣味はネットゲームという主人公の黒目すい(飯豊まりえ)は引きこもり歴10年の20代女子。落ち目の漫画家である父・丈治(陣内孝則)と2人暮らしの日々を送っている。ある日父の丈治は、レギュラー連載を持つ雑誌の編集長・来栖久美(シシド・カフカ)から呼び出され、一方的に連載打ち切りを告げられる。連載を続ける条件として提案された企画は「人気ラノベ作家・公文竜炎(溝端淳平)と組むこと」と「引きこもりの娘をテーマに描くこと」だった。実の娘を題材にする上、偏屈で奇人と呼び声高い公文とのコラボに難色を示す丈治だったが、葛藤の末に条件を受け入れ、公文と奇妙な共同作業が始まる。その頃、高校時代の同窓会の招待状が届き、すいはパニック状態に。高校時代にすいの身に起きたバイク事故とは。サスペンスあり、ラブストーリーあり、予測不能の衝撃展開が連続するジェットコースタードラマとなっている。

まずは敵か味方か、すいの社会復帰を見守る4人のキャラクターを演じるキャストたちが決定した。すいを物語のテーマにしようと画策する、顔出しNGの超売れっ子小説家、奇人で偏屈な公文竜炎を演じるのは溝端。公文と丈治のコラボを提案する、毒舌な出版社の編集長・来栖久美を演じるのは、シシド。久美の妹で、公文に悪い女性が寄り付かないよう見守っているのだが、正直な性格のため事あるごとに公文と衝突を繰り返す芽衣を演じるのは、早見。苦しい生活のために娘を題材にする仕事を受け入れる、不器用ながらも娘想いの漫画家・黒目丈治を演じるのは陣内となっている。

高校時代、サッカー部のマネージャーを務めていたすいは大事な試合を前にサッカー部のエースとバイク事故を起こしてしまうが、それは本当にただの事故だったのか。同窓会の招待状をきっかけに、すいの止まっていた人生が大きく動き出していく。物語の鍵を握る重要人物を演じるのは、厳正なオーディションで選ばれた5人。サッカー部のムードメーカーで、マネージャーのすいに想いを寄せ、10年ぶりに運命的な再会を果たす江田悠馬は井上祐貴が、サッカー部のエースで、高校時代すいと共にバイク事故を起こしてしまう雨宮純平はYUが、すいと同じくマネージャー仲間で高校時代は大親友だった瑞貴は若月佑美が、同じくマネージャー仲間で孤独を愛する謎の女・橋爪リリ子は片山友希が、補欠ながらもサッカー部のキャプテンで皆から愛されているサッカー部員・健人は濱正悟が演じる。

徐々に見えてくるバイク事故の真相、再会した同級生6人の新たな恋模様、さらに謎の小説家・公文竜炎の真の狙いとは。10年ぶりに再び動き出した歯車が複雑に交錯しながら進む、“野島伸司ワールド”に注目だ。

コメントは以下の通り。

■飯豊まりえ/黒目すい役

撮影に入る前の顔合わせの時に、皆様とお会いしました。そのあと本の読み合わせを行ったのですが、一同が座りながら台詞をなぞって読んでいるだけでも、お一人お一人の個性豊かな表現力に、思わず笑みが溢れました。

私が演じさせていただくひきこもりの主人公を掬い上げてくださるようなパワーを、それぞれの形で持ち寄ってくださっています。とても心強いです。お力をお借りしながら、私自身もしっかり受け止めてお返しできるよう、ご一緒できる3カ月間を噛み締めて、撮影に臨んでゆきたいと思います。

■溝端淳平/公文竜炎役

野島さんの作品に呼んでいただき、喜ばしい気持ちと同時に、強い覚悟が必要だと身が震える思いです。僕が演じるのは一風変わった売れっ子作家であり、飯豊さん演じる黒目すいのトラウマを解いていく謎が多い人物です。この作品は、どんな作品か言語化するのが難しい。なのに胸打たれる所が沢山散りばめられていて、見る方の琴線に優しく触れてくれる作品だと思います。ハードルの高い役ですが、新たな挑戦ができる喜びを感じながら演じさせていただきます。

■早見あかり/来栖芽衣役

何が起こるか全くわからない展開でドキドキ。ふと笑える瞬間もあって。素晴らしいキャストの皆様とこの作品を一から作れること、とても楽しみです。たくさんの方に届きますように。(欲深い金曜日生まれより)

■シシド・カフカ/来栖久美役

今まで演じた中にはない色を持った”来栖久美”という女性。野島伸司さんの世界に、しっかりとした色を添える事が出来るよう共演の皆さんの勢いをお借りしつつ思い切って走り抜けられればと思います。

■陣内孝則/黒目丈治役

まず、個人的に60年代の大ヒット曲、ザ・ホリーズのバス・ストップを野島氏が主題歌に持って来た事に衝撃を受けました。脚本は更に、話が進む度にエッ? エッ? エー!! って言う、数々の名作を生んだ野島ワールド、野島マジック全開の作品です。頑張ります。

■井上祐貴/悠馬役

江田悠馬役で出演させて頂きます井上祐貴です。悠馬はすいの同級生で、高校時代はサッカー部のエースストライカー。そんな悠馬を全力で生きたいと思います。高校時代のある事故をきっかけに、すいとの関係性が変わってしまった6人が、10年後に再び出会った事でどうなっていくのか、僕自身楽しみです。野島伸司さんの脚本の世界観と、素敵なキャスト・スタッフの皆さんの胸を借り、作品に思いっきり飛び込みたいと思います。

■YU/純平役

僕が演じる雨宮純平は、なんでもできちゃう、THE天才です。物凄く、俺様気質なんですが、しっかりと周りが見えているから人望もある。セリフも含めて、とても面白い役だなと思いました。台本を読んだ感想は、本当にクスクス笑えるシーンがたくさんあり、想像して1人で笑ってしまいました。毎話回を追うごとに、ワクワクさせられました。野島伸司さんの世界観の雨宮純平をしっかり生きたいと思います!

■若月佑美/瑞貴役

学生時代の人間関係の危うさや尊さ。社会人になってからの人間関係の曖昧さや儚さ。思い出したいような出したくないような過去。変わったようで変わらない今。動き出した10年にハラハラドキドキワクワクが止まらない物語です。最初と最後ではまるで違う感想を持ってしまうかも。皆さまには最終回まで絶対に見てもらいたいと思っています。私が演じます瑞貴という人はなかなかに強めなパワーのある女性で、一筋縄ではいかないキャラクターなので、頑張って演じたいと思います。

■片山友希/リリ子役

初めての野島伸司さん脚本で、これまで演じたことのない役柄なので皆さんとどのようなお芝居ができるのかとても楽しみです。現場で感じ取ったものをそのままお芝居に生かせればいいなと思います。

■濱正悟/健人役

城崎健人を演じるにあたり、今回初めて髪の毛をブリーチしました。サッカーは初挑戦。またプライム帯連ドラレギュラー出演も初です。そして、今までご一緒した作品では共演シーンがなかったり、同じ場面が少なかった飯豊さんとようやく今回、たっぷりとお芝居できること。なんといっても野島伸司さん作品に携われる役者としての喜び。役者冥利に尽きる念願の数々に感謝です。しっかりと演じてまいります。