atama plusは、「生成AIの認知度と子どもの学習への利用意向」に関するインターネット調査の結果を6月27日に発表した。同調査は6月2日〜6月7日の期間、中高生の保護者453人を対象に実施したもの。
はじめに、「ChatGPT」の認知度について尋ねると、「言葉は知っている」(50.6%)と「言葉も内容も知っている」(38.4%)をあわせて保護者のおよそ9割が認知している結果となった。
次に、「聞いたことがある教育ITに関するキーワード」について複数回答で聞いたところ、「メタバース」(62.0%)を4ポイント上回って「ChatGPT」(66.0%)がトップに。一方で「生成AI/ジェネレーティブAI」を選んだ人は16.3%に留まっており、技術分野としてよりも「ChatGPT」という単一サービスとして知られている実態も明らかになった。
子どもの学習におけるChatGPT(生成AI)の利用意向について問うと、およそ半数が「どちらともいえない」(47.9%)と回答した。残りの半数について利用意向が高い層(「使わせたい」もしくは「どちらかといえば使わせたい」)と低い層(「使わせたくない」もしくは「どちらかといえば使わせたくない」)を比較すると、利用意向が高い層(36.7%)が、利用意向が低い層(15.4%)を21.3ポイント上回った。
子どもの学習でChatGPTを使うにあたって、保護者が不安なことを尋ねると、1位が「子どもの思考力や記述力が育たなくなること」(44.4%)、次いで「子どもがAIに依存しすぎること」(43.4%)、「子どもが誤った情報や嘘を鵜呑みにしてしまうこと」(36.5%)と続いた。具体的なデメリットとして指摘されている項目や新しい技術ゆえの不安感も垣間見える結果となった。
反対に、ChatGPTを使うにあたって、保護者が期待することについて問うと「子どもが自身の興味関心を探求すること」(42.4%)が1位に。次いで、「AIを手段として使いこなす力を身につけること」(37.0%)、「AIの回答をもとに批判的思考力や問題解決力を養うこと」(29.5%)と続いた。急速に変化する社会において、子どもたちがAIを手段として使いこなし社会で生きる力を身につけていくことへの期待もうかがえる結果となった。