ソニーネットワークコミュニケーションズは6月28日、同社のモバイル通信サービス「NUROモバイル」において、eSIMの提供を開始した。
NUROモバイルでは3月に新料金プラン「NEOプランW」などを発表した際、2023年度上期にeSIMの提供を開始する予定であることを明らかにしていた。
NUROモバイルではドコモ/au/ソフトバンクの3回線を選択できるが、前述の発表会の際にも予告されていたとおり、今回eSIMの提供が始まったのはドコモ回線のみ。また、音声通話付きSIMについては新規加入のみeSIMを利用でき、MNP転入に対しては後日の提供開始となる。データ通信+SMS SIMおよびデータ通信専用SIMではMNP転入ということがないため、eSIMの利用が可能。動作確認済みの端末については、NUROモバイルのWebサイト(PDF)で情報を公開している。
プランとしては、現在新規加入を受け付けている「バリュープラス(VS・VM・VLプラン)」「NEOプラン」「NEOプランW」「お試しプラン」「かけ放題プラン」の各プランはすべて対象となっている。既にNUROモバイルに加入しているユーザーについては、これらのプランの加入者だけでなく、すでに新規受付を終了しているプランを利用している場合も含め、利用者ページからeSIMへの変更を行える。
新規加入の場合もSIMカードからeSIMへの変更の場合も、手続きはオンラインで完結する。新規でNUROモバイルを契約し、eSIMを利用する場合は、3,300円の登録事務手数料と440円のeSIM発行手数料が発生する(ただし「NEOプラン」「NEOプランW」に加入する場合はこれらの手数料は不要)。このeSIM発行手数料は、SIMカードを利用する場合のSIMカード準備料と同額となっている。
SIMカードでNUROモバイルを利用しているユーザーがeSIMに切り替える場合に発生するeSIM種別切替発行手数料、何らかの理由でeSIMの再発行が必要になった場合のeSIM再発行手数料は440円。これはSIMカードの切り替え/交換などの際に発生する手数料が3,300円なのに対して、低額に抑えられている。また、SIMカードの紛失・破損で返却不可となった場合には3,300円の損害金が発生するが、eSIMの場合はその性格上物理的な破損や紛失などがおきないため、損害金は設定されていない。