Google検索で、「ChatGPT」と検索すると、「ChatGPT 日本サイト: トップページ」という非公式サイトが、公式サイトよりも上位に表示されるという問題が発生していたようだ。これから「ChatGPT」の利用を考えている人は、注意が必要だ。このサイトは、ChatGPTの提供元である米人工知能研究所・Open AIとの関連性が不明であり、運営者情報もわかっていない。

  • 【注意喚起】Google検索が「ChatGPT」非公式サイトを公式サイトより上位表示

    Google検索にて、「ChatGPT」の非公式サイトが、公式サイトよりも上位表示されるという問題が発生していた

「ChatGPT 日本サイト: トップページ」は、米人工知能研究所・Open AIが開発したAIチャットボット「ChatGPT」の情報を、日本ユーザー向けに発信しているサイトとして、使い方やサービスの概要などを日本語で説明していたようだ。OpenAIのロゴを使用し、「openai-chatgpt.jp」というドメインを使っているので、あたかも公式サイトのように見えるのだが、サイト内には「非公式Webサイトです」という文言が記載されている。ただし、非公式サイトだと分かりづらく、多くの利用者が誤って公式サイトと勘違いする可能性がありそうだ。事実、この非公式サイトを公式サイトと誤認して、リンクを張っている事実が確認されていたようだ。

  • 一見すると日本語版の公式サイトのように見える

このサイトの運営者情報は不明で、さらに運営者がOpenAI社とどのような関連性を持っているかも明らかではない。一部ユーザーからは、パスワードの入力を要求するページに誘導する内容が存在するとの報告もあった。

実際に筆者も検索してみたが、検索結果の1位に非公式サイトが表示。OpenAIの公式Webサイトがその下に表示されていた。ちなみに、公式サイトは「openai.com」というドメインを使用している。記事掲載時点では公式サイトが1位表示に修正されている模様だが、おそらくは行き過ぎたSEO対策が巻き起こした事態と考えられ、これから「ChatGPT」の利用を検討し、検索をかける人は十分に注意を続ける必要があるだろう。

ネット上では「不明な非公式サイトには注意が必要」「気をつけてくださいね......」「アプリが出たときもそうでしたが、この手の詐欺サイトは情弱釣り放題なんだろうな...」「知らん人は誘導されていろいろ入力してしまいますわな。気を付けないと」「こういうの出てくると思ってたけど出ましたかー」「気をつけよう😱」などの声が寄せられた。