能勢電鉄は、妙見の森(兵庫県川西市)関連事業の営業を終了すると発表した。妙見の森ケーブルと妙見の森リフトを廃止し、妙見の森バーベキューテラスや足湯などの関連事業も営業を終了する。
妙見の森ケーブル・妙見の森リフトは、妙見山を訪れる参拝者・行楽客らの足として1960(昭和35)年に開業。その後、妙見山上に広場とバーベキュー施設、足湯を整備し、アートイベントを開催するなど、営業施策を実施してきたが、「通年にわたる安定した集客にはつながらなかった」と同社は説明する。コロナ禍の影響もあって事業環境が一層厳しさを増している上に、今後、大規模な更新投資が必要となる見込みであることから、営業の継続は難しいとの判断に至ったという。
なお、鋼索線である妙見の森ケーブルを2024年6月24日の営業をもって廃止することについて、国土交通省近畿運輸局へ届出を行ったが、近畿運輸局が届出の廃止日より前に廃止しても「公衆の利便を阻害するおそれがない」と認めた場合、廃止日を繰り上げる可能性があるとのこと。鋼索線の営業終了日をもって、索道線である妙見の森リフトとその他事業も営業を終了する。廃止日を繰り上げる際は改めて発表するとしている。