ロコタビは、海外在住日本人と海外を訪れる日本人をマッチングする「ロコタビ」に登録している海外在住日本人の中で、ジェンダーギャップ指数が高い国(アイスランド、アイルランド、スウェーデン、ドイツ、ニュージーランド、ノルウェー、フィンランド)に住む女性43名を対象に調査を実施した。調査期間は3月16日-3月23日。

ジェンダーギャップ指数上位国(アイスランド、アイルランド、スウェーデン、ドイツ、ニュージーランド、ノルウェー、フィンランド)に住む日本人女性に、自由記述で「日本のジェンダーギャップ指数が低い事実に対して、想うことがあれば教えてください。」と質問したところ、多くの意見が寄せられた。

●今70代の人たちが社会を牛耳っているから(彼らは男尊女卑思想から抜けられないから)ジェンダーギャップが低いのだと思います。日本ではなんで男は男であるだけであんなに偉いのだろう?(ドイツ在住/60代以上/フリー)
●他の国よりは変化が遅いけれど、若い世代と話しているとジェンダーギャップが減っていっているのは感じます。(ドイツ在住/40代/観光)
●都市部の若い世代に関してはジェンダー思想の強い人は少なくなってきているように感じます。女性だけでなく、男性も「男らしさ」から解放され、個人を尊重できる社会になると良いなと感じます。(アイルランド/30代/学生)
●そもそも女性が平等を望んでいるのでしょうか? 未だに女性誌のモテ系や愛され系というタイトルを見ると、違和感を感じます。(フィンランド在住/50代/金融)

続いて、自由記述で「移住先で『女性として生きやすい』と感じる制度や文化、または具体的なエピソードなどがあればぜひ教えてください。」と質問では、以下のような回答が得られた。

●女性が組織のトップに立ったり、一国の首相になったりは当たり前の国なので、それがニュースになる日本とは雲泥の差です。職場でも女性だと言うことがマイナスに感じる事が皆無です。(ノルウェー在住/50代/医療福祉)
●女性としてを意識することはほぼなくなり、人として物事を考えるのが普通になった。性別によっていろんな可能性が狭まれることがあってはいけないと感じています。(フィンランド在住/30代/医療福祉)
●ここでは個人の意見が尊重されます。結婚はそれほど重要視せず。結婚後、私と主人の苗字が別々でも、籍を入れずに暮らしていても子供に影響は無く男性も家事をします、共働きですから。出産後、男女共に産休を取り、保育所が確保されていて、子供の病欠でも給料の80%が支給。職業は自由に選べます。男の仕事、女の仕事という分け方はしません。子供の時から「女の子の色」とか「男の子の遊び」という分け方もしません。「男の子だから泣くな」ということもないです。オフィスで女性だけがお茶汲みする事はありえません。バスや地下鉄や電車が混んでいても、痴漢行為も聞いた事がありません。政治家も男女共に選ばれています。しかも若い世代です。女だからなどと言っているのを聞いたこともないです。スウェーデンにも、まだまだ見直す点が多々ありますが、男女平等という点では、日本よりもかなり先をいっていると思います。(スウェーデン在住/50代/教育)

■調査概要 調査期間:2023年3月16日-3月23日
回答者属性:日本人女性(ジェンダーギャップ指数上位国在住)
回答数:43名(アイスランド、アイルランド、スウェーデン、ドイツ、ニュージーランド、ノルウェー、フィンランド)