ライソンは6月27日、「圧倒的な壊れにくさ」を目指した長寿命のワインディングマシーン「スフィア」の一般販売を発表した。発売日は7月24日で、参考価格は8,800円。

  • 名前(Sphere)の通り球体デザインのワインディングマシーン「スフィア」

ワインディングマシーンは、自動巻きの腕時計をセットすると、内部が回転して時計のゼンマイを巻き上げてくれる装置。

ライソンによると、ワインディングマシーンは内部パーツの劣化により、壊れやすい物が多いという。同社は市販のワインディングマシーンが壊れやすい原因を、ギアとモーターを繋ぐベルトの破損と特定。これを解決するため、独自の「ダイレクトローテーション構造」を採用することで、10年以上使用できる耐久性を実現した「スフィア」を開発した。

  • スフィアの前側

「スフィア」では、経年劣化で破損してしまうゴム製のベルトを使わず、直接モーターで可動部を回転させる「ダイレクトローテーション構造」を採用。この構造により、毎日回転方向を変えながら使っても、10年以上(計算上の理論値)使える耐久性を実現したという。

回転方向は次の4パターンを搭載。駆動音は30dB以下。動いていないときも時計を鑑賞できるよう、正面から動き始め、止まるときも正面で停止するという工夫が取り入れられている。

  • モード1:反時計回り 50周(約5分)→時計回り 50周(約5分)→停止(2時間50分)→ 再始動後、繰り返し

  • モード2:反時計回り 100周(約11分)→時計回り 100周(約11分)→停止(3時間40分)→ 再始動後、繰り返し

  • モード3:時計回り 150周(約16分) → 停止(2時間45分)→ 再始動後、繰り返し

  • モード4:反時計回り 150周(約16分) → 停止(2時間45分)→ 再始動後、繰り返し

「スフィア」は2023年2月に応援購入サイト「Makuake」で支援募集し、目標金額を達成。今回一般販売を開始する。外観は天体をイメージした球体フォルムで、本体サイズはΦ14.5×H13cm、重さは約520g。電源用の専用USB-Aケーブルが付属する。