大切な人が落ち込んでいる様子を見ると、どうにか元気づけたいと思うものです。しかし、何をどのように伝えればいいか迷ってしまうこともあるでしょう。

この記事では、身近な人にLINE(ライン)で送る励ましのメッセージや、逆に送ってはいけない言葉、受験に失敗しへこんでいる人への言葉も紹介します。

  • 落ち込んでる人にLINE(ライン)をするなら

    落ち込んでいる相手に送りたいLINEのメッセージ例や、反対に送ってはいけない言葉を紹介します

落ち込んでる人にかける言葉 - 心に寄り添うLINE(ライン)16選

落ち込んでいるときには、そっとしておいてほしい人もいるでしょう。また、前向きになるように励ましたつもりでも、相手にとってはプレッシャーになる可能性も。

そこでここでは、相手に負担をかけるのを避けつつ、相手を思っている気持ちを伝えられる、励ましのメッセージの例を紹介します。

何かあったの?

友達や家族などが、会ったときに何となく元気がなかったり、SNSで落ち込んでいる様子だったりしたときには、「何かあったの?」と送ることでその様子に気が付いていることを伝えられます。

ささいな変化に気が付くのは、普段から相手のことを気にかけているからこそです。落ち込んでいる相手は、その気遣いにうれしい気持ちになるでしょう。

心配している気持ちを伝えたいときに、ふさわしいメッセージです。

何かお手伝いできることはある?

誰しも、落ち込んでいるときでなくても「大丈夫?」と聞かれると、つい「大丈夫だよ」と答えてしまいやすいものです。元気がないときなら、なおさらでしょう。

なぜなら、相手に何かを相談したり頼んだりするためには、相手の負担を考えつつ、それらを言葉にしてまとめるだけのエネルギーが必要だからです。そして、それらを伝えるためには勇気が要るのです。そのため、伝えるのをあきらめて「大丈夫だよ」と答えてしまうのです。

そうしたことを配慮して、自分から何かできることはないかと積極的に申し出ることで、相手が相談しやすい、頼みやすい状況を作り出せます。

いつでも話を聞かせてね

落ち込んでいる最中には、その状況を言葉にすることさえ、おっくうになることがあります。そのようなときに無理に話を聞き出そうとしても、相手の負担になるばかりです。

「何でもない」とかわされたときや、相手が故意に明るく振る舞うようなときには、相手が話したくなるまで待つことも大切です。

「いつでも話を聞かせてね」「もし話したくなったときにはいつでも聞くからね」と伝えることで、相手は身構えることなく自然体で過ごせるようになるでしょう。待っていてくれる人がいると思えば、落ち込みそうなときでも不安になりすぎずに済みます。

相手のタイミングに合わせることは、それだけで十分なケアになります。

不安になったらいつでも連絡してね

落ち込んでいる原因が、すぐに解決できるものばかりとは限りません。そのようなときは、長い時間問題を抱え続けることになります。

たとえその問題に立ち向かうのは本人だけだとしても、「いざとなったら頼れる場所がある」と思えたら、きっと心強いはずです。

また、落ち込んでいる本人が自分では大丈夫だと思っていても、実際にはひどく参っているということもあり得ます。気丈に振る舞っている人が、突然不安に襲われることもあるでしょう。

「不安になったらいつでも連絡してね」は、そうしたときにきっと救いになる一言です。

何かおいしいものでも食べに行かない?

事情を無理に深く掘り下げず、気分転換を促すお誘いのメッセージです。

いったん問題から離れて、元気が出るような楽しい時間を過ごすことを提案します。しばらく落ち込んでいる様子が続いているときには、より効果的でしょう。

2人で出掛けることで、相手が言い出しづらい内容を打ち明けるきっかけにもなり得ます。たとえ核心に迫る話が出なかったとしても、いつもと変わらない2人の関係が、安心感をもたらすことは確かなはずです。

応援してるからね

つらくても決して逃げ出さないタイプの人が、今まさに問題に直面しているのならば、「応援しているよ」と伝え、いつも見守っている気持ちを示しましょう。

問題に立ち向かえるのは本人だけでも、味方がいるのだと思えば勇気が湧くものです。

具体的な行動で手を差し伸べられないもどかしさを感じていることも、一緒に伝わるのではないでしょうか。

こう言われた相手は、本当に助けが必要なときにはきっと声をかけてくれるでしょう。

我慢しなくていいからね

つらいときでも、自分の感情をさらけ出せない人もいます。また、自分がネガティブな感情を相手に放ったら、疲れさせてしまうのではないかと気を遣っているかもしれません。

そのような人には「我慢しなくて大丈夫だよ」「何でも聞くよ」と伝えることで、どのような感情でもすべて受け止める準備があることを示します。

迷惑をかけてしまうのではないか、嫌われてしまうのではないかと気を回してしまう人には、先回りして伝えたい一言です。

私の前なら泣いてもいいよ

人前で弱い部分を出しづらい人は、泣きたい気持ちを抑えて無理に笑おうとすることがあります。しかし、時には涙を流すことも、立ち直るためには重要です。

そこで、「自分の前では好きなだけ泣いてもいいよ」と伝えてみましょう。積み重ねてきた信頼関係があれば、きっと心を許して弱音を吐き出してくれるはずです。

親しい間柄であればこそ、効果があるメッセージと言えます。

これから行ってもいい?・電話してもいい?

相手の落ち込みがひどいときや、不安定な様子でとても放っておけそうにないときには、すぐにでも会いたいという気持ちを伝えてみましょう。

そのような様子が伝わるときには、本人も誰かにそばにいてもらいたいと思っていることがあります。

ただし、その際は無理強いをしないことが大切です。もしかすると誰にも会いたくないほど弱っている恐れもあります。

いくら心配でも、本人の気持ちが最優先であることを忘れないようにしましょう。

また、すぐには会うのが難しい時間帯や距離の場合は、電話をしてもいいか聞いてみるのもいいでしょう。文字では伝えづらいことも、電話なら話してくれるかもしれませんし、こちらが心配しているという気持ちが伝わり、きっとうれしく思ってくれるでしょう。

大変だよね・つらいよね

たとえ元気なときでも、自分の気持ちを受け止めてくれる人がいることは大きな安心感を与えてくれます。相手が落ち込んでいるときならなおさら、その気持ちをまるごと引き受けることはケアになります。

自分のつらい気持ちを分かち合う人がいてくれると知れば、それだけで落ち着けるものです。

また、「大変だよね」「つらいよね」と共感してもらうことで、落ち込んでしまうのは自分が弱いからではなく、当然のことなのだと思えたなら、必要以上に心にダメージを負わずに済むでしょう。

自分のつらさが他人に認められることは、立ち直るためには欠かせないステップなのです。

それは落ち込んで当然だよ

落ち込んでしまうことの正当性を、相手に伝えるメッセージです。

自己肯定感が低い人は、落ち込んでいる自分を責めてしまうことがあります。自分の精神が未熟であるがゆえに、問題を乗り越えられないのだと考えてしまう傾向があるためです。

そのようなときは、「落ち込むのは当然だよ」と伝えることで、相手の萎縮を和らげられるかもしれません。

客観的に見て、現在の状況が誰にとってもつらいものであることを知らせましょう。

そんなあなたを誇りに思うよ

落ち込んでいる人は、たいてい一生懸命だからこそ落ち込んでしまいます。しかし、本人はそれを自覚していないことがあります。そのようなときは、既に十分に頑張っていることを伝えましょう。

「そんなあなたを誇りに思うよ」「それだけひたむきになれるあなたはすごい」「自信を持って」と伝えることで、相手の努力を認めることになります。

行動や姿勢を肯定し応援する気持ちが、くじけそうになっている相手を元気づけるでしょう。

焦ることないよ

状況を打破できずにいるときや、早く元気にならなくてはと無理をしているときには、焦って余計につらくなるものです。

そのような様子が感じ取れるのであれば、「焦らなくて平気だよ」「あなたのペースで大丈夫だよ」という意味のメッセージを送ってみましょう。

こう言われた相手は、自分がいつか立ち直ることを信じてもらえているのだと感じるはずです。

自信が回復して心が落ち着けば、現状を受け入れて前向きな気持ちになれるでしょう。

きっと大丈夫!

時に無責任な発言にも聞こえるものの、信頼している相手に明るく「あなたならきっと大丈夫だよ」と言ってもらえることは勇気になります。

迷いなくそう言われると、本当にそうなのかもしれないという気持ちが湧くものです。

また、あれこれ心配されるよりも、ただ自分を信じてくれることがうれしいこともあるでしょう。

くじけそうなときでも、他者からの信頼を感じると、不思議と乗り越えられることがあるのです。

今はちょっとお休みしよう

相手があまりに無理をしていると感じるときには、さりげなく休むことを提案してみましょう。

休みを取って、エネルギーを蓄えることは大切なことです。人間誰しも、ずっと頑張り続けることは不可能なのです。

しかし、抱えている問題で頭がいっぱいになっている状況では、疲れていることにすら気が付かないことがあります。

客観的に疲れて見えることを伝えることで、本人も無理をしていることを自覚してくれるかもしれません。

あとは良くなるだけだね

事情を聞いて、その状況があまりにつらいものであるときには、これからの未来に意識を向けるメッセージを送ってみましょう。

八方ふさがりなときには、その状態がずっと継続するような気分になるものです。「これからの未来は徐々に明るくなるよ」と希望を示すことで、現状がいつまでも続くわけではないことを伝えます。

ポイントは、あくまで相手のつらい気持ちには共感した上で、状況は良くなっていくはずだと伝えることです。また「良くなるだけだね」と言い切ることで、そう言われた相手は、未来を信じる勇気が湧いてくるでしょう。

落ち込んでる人に送ってはいけない、NGなLINE(ライン)7選

  • 落ち込んでる人に送ってはいけない言葉

    逆に、落ち込んでいる相手にはNGなLINEを紹介します

ここでは、落ち込んでいる人に送ってはいけないNGメッセージを紹介します。

送るべきではない理由も併せて確認することで、似たような意味のLINEを送ってしまうことも防げるでしょう。

もっと頑張れるんじゃない?・頑張れ!

落ち込んでいる人は、その時点で既に十分に努力してきたはずです。また、いい加減にとらえているのであれば、そもそもそれほどダメージを受けないものです。

そのため、「もっと頑張って」「もっとやれるよ」というメッセージは、相手を追い詰めることになります。言われた相手は、自分の努力不足を責められているような気持ちになるでしょう。

本人がその問題にどれほど真剣に向き合ってきたかは、本人にしか分かりません。いくら親しい相手でも、相手の頑張りを一方的に判断すること自体が不適切であることを覚えておきましょう。

諦めたらもったいないよ・もうやめちゃうの?

どのようなケースでも、立ち行かない状況に最も悔しさを抱えているのは、本人であるはずです。

問題にひたむきに向き合ってきたのは、他の誰でもない本人なのです。

そのため、たとえ心配や期待から出る言葉であっても、「もうそれでおしまいなの?」という意味合いのメッセージはふさわしくありません。 言われた相手は、逃げるのかと責められているように感じます。

また、具体的な手助けができないのであれば、一方的で身勝手な印象を与えてしまう可能性もあります。

叱咤激励(しったげきれい)したい気持ちがあっても、落ち込んでいる相手にこういった言葉をかけるべきではないでしょう。

こうすればいいんじゃない?

基本的に、落ち込んでいる相手にアドバイスは不要です。それだけ落ち込むまでに、本人はおそらく試行錯誤して、あらゆる手を尽くしているはずです。

そのような相手を前に第三者がすべきことは、無責任なアドバイスではありません。「自分が語る」よりも「耳を傾ける」ことを重視しましょう。

励ましのつもりであっても、余計なことは話さないということを肝に銘じておきましょう。

そのうち楽になるよ・どうせすぐ忘れるよ

今現在つらい状況にある人に対して、「そのうち楽になるよ」「そのうち忘れるよ」と声をかけても、何の助けにもなりません。本人も、その程度のことは分かっているはずです。

たとえ一時的な問題であることが見えているときでも、本人には現状のつらさが重大なのです。そのつらさを無視されては、未来を想像する元気は湧かないでしょう。また、簡単に忘れられるかどうかはその人次第なので、他人が決められることではありません。

目の前の相手に、寄り添う気持ちを忘れないことが大切です。

そんなの大したことじゃないよ・そんなに悩むことかな?

どのような問題であっても、その重大さを決めるのは本人です。他の誰かにとってはささいなことでも、本人にとっては見過ごせない問題であるからこそ落ち込んでいるのです。

自分の悩みをまるで価値のないつまらないことのように言われると、傷つくのは当然と言えます。

励ましたいのであれば否定する形ではなく、「あなたなら大丈夫だよ」「状況はきっとすぐに良くなるよ」など、前向きな言葉を選ぶといいでしょう。

素直に励ます表現をすることをおすすめします。

みんなそうだよ

自分の悩みを打ち明けたときに、「よくあることだよ」「みんなそうだよ」と言われると、つらい気持ちを吐き出しづらくなります。

「誰だって我慢しているのにあなたはできないのか」と責められているように感じるためです。

また、個人として深く思い悩んでいる問題を一般的な例にまとめられると、軽く扱われたような気持ちにもなるでしょう。

その人の苦しみは、その人特有のものです。そのことを理解しましょう。

こっちもつらいことあってさ…

相手が落ち込んでいるときに、偶然自分もつらい状況にあることもあるでしょう。だからといって、相手の話を聞かずに自分のことばかり話すのはよくありません。

また、相手の話を聞いたとしても、「自分のときはこうだった、ああだった」と自分を例に出して語ることも避けた方がいいでしょう。特に相手が部下や後輩であれば、威圧感さえ与えてしまう可能性があります。

相手を慰める気持ちがあるのであれば、しっかりと相手の現状を理解することに努めましょう。

【番外編】受験に落ちた人にかける言葉は? LINE(ライン)はしても大丈夫?

  • 受験に落ちた人にLINE(ライン)でかける言葉

    受験で落ち込んでいる相手へLINEしてもいいのでしょうか?

相手が落ち込んでいる内容が「受験に落ちた」ときのメッセージについても、基本的には前述の内容と同じです。相手の気持ちに寄り添うことを意識しましょう。

ただし、直後のタイミングでは一人にさせてあげることがポイントです。ナーバスな状態に陥っていることが予想されるためです。相手から話しかけてくれるタイミングを待つ方がいいでしょう。

気分転換のために連れ出すことも、もう少し後になってから試してみましょう。

落ち込んでる人と接するときは、相手に寄り添う気持ちを大切に

落ち込んでいる相手にLINEで声をかけるときには、相手に共感を示すことが大切です。また、相手のタイミングを待つこともポイントです。

励ましのつもりで送った一言が悲しい誤解を生まないように、相手を気遣いつつ、ポジティブな言葉を選びましょう。