京阪電気鉄道は26日、京阪線全線(京阪本線・鴨東線・中之島線・交野線・宇治線)のダイヤ変更を8月26日の初発列車から実施すると発表した。全車両座席指定「ライナー」を増発し、一部列車が香里園駅と寝屋川駅に停車するなど、着席サービスの拡充を図る。

  • 京阪線のダイヤ変更に合わせ、全車両座席指定「ライナー」を増発し、停車駅を変更する

土休日ダイヤは8月26日初発から、平日ダイヤは8月28日初発からダイヤ変更を実施。平日朝ラッシュ時、淀屋橋行の「ライナー」1本を増発し、樟葉駅8時19分発・淀屋橋駅8時54分着で運転するほか、樟葉発淀屋橋行3本(ダイヤ変更で増発する列車も含む)・枚方市発淀屋橋行1本について、新たに香里園駅と寝屋川市駅も停車とする。

平日夕ラッシュ時は淀屋橋発出町柳行の「ライナー」を2本増発し、淀屋橋駅17時33分発・出町柳駅18時33分着、淀屋橋駅18時36分発・出町柳駅19時34分着で運転。17時半頃から19時にかけて30分おきに淀屋橋駅を発車するダイヤとなる。一方で、現行の淀屋橋駅21時0分発・出町柳駅21時55分着の「ライナー」は利用が少ないため、運転取りやめに。出町柳発淀屋橋行の「ライナー」も1本新設し、出町柳駅17時55分発・淀屋橋駅18時55分着で運転する。

  • 平日朝ラッシュ時に樟葉発淀屋橋行の「ライナー」を1本増発。一部列車の停車駅に香里園駅と寝屋川市駅が加わる

  • 平日夕ラッシュ時に淀屋橋発出町柳行の「ライナー」を2本増発。利用の少なかった21時台の「ライナー」は運転を取りやめる

  • 平日夕ラッシュ時に出町柳発淀屋橋行の「ライナー」が1本新設される

その他、早朝・深夜の利用状況に合わせ、一部列車の種別・行先変更など実施する。平日ダイヤの早朝時間帯、現行の淀駅5時6分発、出町柳行の普通は運転取りやめに。現行の出町柳駅5時34分発、淀屋橋行の快速急行は種別と時刻を変更し、出町柳駅5時3分発の普通として三条駅まで運転した後、三条駅から特急となる。現行の三条駅5時52分発、淀屋橋行の準急は淀駅6時21分発に変更し、運転区間を短縮する。朝ラッシュ時間帯(7~9時台)も種別および運転区間・時刻を一部変更する。

平日ダイヤの昼間時間帯、現行の淀屋橋10時0分発、出町柳行の快速特急「洛楽」を特急に変更し、特急の混雑緩和を図るほか、13~14時台に中之島~枚方市間の普通を出町柳駅まで延長。あわせて出町柳行の準急を現行の毎時4本から毎時2本に変更する。15~17時台も種別および運転区・時刻の変更を行う。

  • 平日13~14時台、中之島~枚方市間の普通を出町柳駅まで延長。準急は毎時4本から毎時2本に

  • 17時30分から18時30分までの間に三条駅を発車する列車(淀屋橋方面)の運転本数。快速特急「洛楽」と快速急行の本数が減り、特急と「ライナー」が増発される

平日ダイヤの夕ラッシュ時間帯、淀屋橋方面へ向かう特急の混雑緩和と着席サービス拡大を目的に種別変更を実施。三条駅を17時30分から18時30分までの間に発車する淀屋橋方面の列車に関して、「ライナー」を1本新設し、特急も現行の3本から4本に増やす一方、快速特急「洛楽」は現行の2本から1本、快速急行は現行の2本から1本に減便。同時間帯の普通も現行の5本から3本に減らし、代わって準急を2本運転する。

19~20時台も種別および運転区間・時刻の一部変更を実施。深夜時間帯も、利用の少ない22時台以降の列車について、種別および運転区間の変更を予定している。土休日も平日ダイヤに準じ、利用状況に応じたダイヤの見直しを行う。