シグマが、新本社にユーザーを招いてのユーザーイベントを6月24日に実施。憧れのシグマ新本社に潜入できるだけでなく、話題の大口径超広角レンズ「SIGMA 14mm F1.4 DG DN|Art」が思う存分試せるとあって、愛用のカメラを持参したシグマファンが多く集まり、熱気あふれるイベントとなりました。

  • シグマが新本社での製品体験会を実施。一番人気は、やはり「SIGMA 14mm F1.4 DG DN|Art」だった

  • 川崎市麻生区にあるシグマ新本社。通常は関係者以外入れないが、今回の体験会は特別に本社内で実施した

“奇跡の連続”で作り上げたドキュメンタリー

シグマが6月24日の1日限定で開催したのは、新作映画のプレミア上映会と新製品貸し出し体験会。第1部で実施したプレミア上映会では、シグマの映像作品を手がけてきた映画監督の山中有氏が1年以上をかけて撮り下ろしたドキュメンタリー作品『WHAT'S A GOOD PHOTO TO YOU?』を上映。「いい写真とは?」という質問に対する答えを持ち合わせていないと感じた山中監督が、街ゆく人や著名な写真家に「あなたにとっていい写真って何ですか?」と問いかけた際の回答や思いをまとめた約34分間のインタビュー作品です。

シグマのWebサイトでも公開されている、山中監督によるドキュメンタリー作品『WHAT'S A GOOD PHOTO TO YOU?』

  • トークショーに臨む山中有監督。「奇跡が連続で起きて撮影できた作品」と振り返る

上映後に山中監督とのトークセッションに臨んだシグマの山木和人社長は「当初は、10分~15分ぐらいのショートムービーを半年ぐらいかけて作ってくれませんか、という話でお願いしたんですが、山中監督が乗りに乗って全然納品してくれないんです(笑)。結局、1年以上かけて30分超えの大作を作っていただきました」とエピソードを語りました。

  • シグマの山木和人社長

山中監督は「人がしゃべっているだけのドキュメンタリーは眠くなるだけかな…と思っていたんですが、実際に撮影してみるとすごくいろんな答えが返ってきて、がぜん撮影が面白くなったんです。特に印象的だったのが、中学生の男の子の『写真は人を傷つけることがある』というコメントでした。企業のプロモーションなので、ネガティブなコメントはどうか…と思って一度は外したんですが、誰もがスマホで撮って一瞬でシェアできるいまの時代ならではのコメントだと感じて復活させました。撮影初日には『僕、写真撮るの初めてなんです』という方に思いがけず巡り会ったりして、撮影は奇跡の連続だったと思います」と振り返ります。

みんな14mm F1.4 DG DNを試したかった

第2部は、シグマの交換レンズやfpシリーズを貸し出して試用できる体験会が開かれました。シグマ新本社の敷地内だけでなく、外に出て自由に撮影できるとあって、愛用のカメラを持参したファンが貸し出し希望のコーナーに集まりました。

  • 希望のシグマ製品を貸し出して自由に撮影が楽しめる体験会を実施した。もちろん参加や貸し出しは無料

一番人気は、前日の6月23日に販売を開始したばかりの大口径超広角レンズ「SIGMA 14mm F1.4 DG DN|Art」でした。fpシリーズだけでなく、パナソニックの「LUMIX S5II」やソニーのαシリーズを持参したファンが、次々に14mm F1.4 DG DNを指名して借りていました。今回の体験会は17時までだったので、残念ながら星空の撮影はできませんでしたが、日中の風景撮影でも実力をしっかり体感できたようです。

  • 製品の貸し出しコーナーでは、参加者が次々に14mm F1.4 DG DNを借り出していた

  • 6月23日に発売したばかりの14mm F1.4 DG DN。Lマウント版とEマウント版を用意する。実売価格は22万円前後で、在庫は比較的潤沢だ

  • 重さは約1,160g(Eマウント版)と重量級だ

  • きれいにカスタマイズしたfpシリーズを持参する人が多かった

  • Lマウント連合では、パナソニックのLUMIX S5IIユーザーの姿も

  • Eマウント版を装着したソニーのαシリーズのユーザーも

シグマは、このような体験会を定期的に実施しているので、気になる人はシグマのWebサイトなどをチェックしてみましょう。