オノフは6月23日、「家事の細かな役割分担の実態と理想」に関する調査結果を発表した。調査は5月19日〜22日、全国の20~55歳の男女2,622名(男女各1,261名)を対象にインターネットで行われた。
20項目の家事を提示し、それぞれ「妻が行うことが多い」と思うものを回答してもらったところ、「食事づくり」(75.0%)、「食事の献立を考える」(74.8%)、「枕カバー、シーツの交換」(69.6%)をはじめとしたほとんどの家事で、半数以上という結果に。
また、「食事づくり」(男性64.9%、女性84.3%)、「食事の献立を考える」(同65.0%、83.9%)、「クリーニングを出しに行く・取りに行く」(同42.0%、55.2%)は、比較的男女で割合に差がないことから、どちらも”妻が行っている”という認識があるよう。
一方、「段ボールをつぶす」(同24.7%、64.3%)、「シャンプー・コンディショナーの補充・交換」(同40.4%、77.2%)、「洗濯物をたたむ・しまう」(同49.1%、82.3%)は特に男女差が大きく、男性は妻が行っているという認識が低い傾向にあることがわかった。
次に、配偶者に対する家事について満足度を調べたところ、夫は妻に対して「満足している」が71.1%と比較的高いのに対し、妻は夫に対して49.9%と半数を切り、男女で20ポイント以上の差があるという結果に。
家事役割分担の理想を性別ごとにみると、女性はほとんどの家事で「自分で行うのが理想」と回答しており、さらに、夫の家事について「少しでも助かる」「ありがたい/感謝している」が高い割合に。一方、「言わなくてもやって欲しい」(21.8%)と思っている女性も多かったほか、「自分でやった方がいいと思ってしまう」(14.8%)、「仕上がりが雑に感じる」(15.8%)などの男女差も比較的大きく、少なからず夫が行う家事について不満を持っている人がいることがわかった。
続いて、生理で体調が悪い時、夫に「伝えているか?」と質問したところ、70.5%が「伝えている」と回答。同様に、更年期で体調が悪い時に「伝えている」と回答した女性は58.7%。
そこで、体調が悪い日の家事分担について聞いたところ、普段と比べて妻の負担が減っている(=夫もしくは半々で行っている)家事は、「食器洗い」(20.8%)がもっとも高く、次いで「洗濯物を干す」(19.4%)、「掃除機をかける」(18.9%)という結果に。
性別ごとに見ると、男性はほとんどの家事において女性よりも割合が高くなっており、妻の体調が悪い日に自分が家事を行なっている認識はあるものの、女性は自分の家事の負担が減ったと思う割合は多くないことが読み取れた。