日本で初めて保税資格を取得した世界水準のアートフェア「Tokyo Gendai」が7月6日~9日、パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)で開催される。
会場では、彫刻家の大平龍一による新作大型インスタレーション「The Circuit」を展示。Tokyo Gendaiの立ち上げを記念し制作された本作は、大きなスロットカーのレーストラックを中心に、複数のオブジェや彫刻等が配置されており、その中にはフェア初日となる7月7日に日本や中国で毎年行われる伝統行事「七夕」をイメージしたものも含まれる。
「Tsubomi」セクションでは、笠原美智子(アーティゾン美術館副館長)と山田裕理(東京写真美術館学芸員)のキュレーションによる、日本の女性現代アーティストの展示セクションも。イケムラレイコ(シュウゴアーツ)、米田知子(シュウゴアーツ)、山元彩香(amanaTIGP)らを含む、日本を代表する女性アーティストたちの作品を紹介する。
新セクション「Ne」では、大林財団、福武財団、吉井財団など芸術文化財団とのコラボレーションにより、特別なショーケースを展開する。また、会期中は、片岡真実(森美術館館長)、名和晃平(彫刻家)など日本のアートシーンを牽引するスピーカーを招き、トークセッションプログラムを開催する。
周辺エリアでは、最旬アートに触れる特別展示や企画展が開催される。国立新美術館では、中国出身の蔡國強による個展が。森美術館では開館20周年記念展を開催。さらに、アーティゾン美術館では、抽象絵画の起源と展開を国内外から集結した約250点を展示する大規模展を開催する。各美術館における企画展に加え、Tokyo Gendai独自のVIPプログラムでは、日本人アーティスト寒川裕人氏によるEUGENE STUDIOへのスタジオビジットや、7月5日には六本木にて「浴衣 de アート」を実施。
また、7月7日~9日には天王洲の寺田倉庫で、オランダ・アムステルダムを拠点に活動するピアニスト・アーティストの向井山朋子が新作インスタレーション・パフォーマンス「figurante」を世界初披露する。
寺田倉庫では天王洲アイルにて特別イベント「TENNOZ ART WEEK」を開催。TERRADA ART COMPLEXでのナイトタイム特別営業「ギャラリーナイト」や、日本現代美術商協会の主催による展覧会などが予定されている。WHAT MUSEUMでは、日本屈指のアートコレクター高橋龍太郎による「ART de チャチャチャ - 日本現代アートのDNAを探る -」展や、能條雅由による公開制作:能條雅由 「うつろいに身をゆだねて」の展示とともに、特別ガイドツアーや夜間特別営業が行われる。
各種入場チケットは5月17日より販売中。通常一般大人4,000円のところ、現在、7月5日までの販売となる前売券3,000円(1名入場)を販売している。詳細情報はTokyo Gendaiチケット販売サイトで確認を。