今回は「テンパる」の意味や語源、使い方や言い換え表現を紹介します。日常会話でよく見聞きする「テンパる」という言葉ですが、なんとなく使っているという人も多いのではないでしょうか。
最後までチェックして、日常会話に活用してくださいね。
「テンパる」とは? 意味と語源
ここでは、「テンパる」の意味と語源ををご紹介します。
「テンパる」の意味
「テンパる」とは、気持ちに余裕がなくなり、いっぱいいっぱいになることを意味する言葉です。例えば、期限が迫っているにもかかわらず、手がつけられないほどタスクが溜まっているときや、ネガティブな感情が抑えきれずに爆発してしまいそうな様子に対して使います。
若者の間では、「パニックになる」を「パニクる」と言うことがありますが、「テンパる」も「パニックになる」と似ており、同じような意味で使われます。
「テンパる」の語源・由来
「テンパる」の語源や由来は明確になっていませんが、現時点では2つの説があります。
1つ目は、麻雀の聴牌(テンパイ)が語源であるという説です。麻雀の聴牌(テンパイ)は、上がりの一歩手前を指す言葉であることから、「テンパイ」を動詞に変えて「テンパる」というようになったといわれています。
1つ目の由来から、本来「テンパる」は「準備が整う」というポジティブな意味で使われていたともいわれています。しかし、「あと一歩の状態」→「ギリギリの状態」→「いっぱいいっぱいの状態」と意味が変わっていったとのことです。
2つ目は英語のtemper(テンパー)です。temperには、短気やかんしゃくなどの意味があります。temperをカタカナにして動詞に直し、「テンパる」といわれるようになったという説です。
「テンパる」の使い方・例文
気持ちに余裕がなくなり、いっぱいいっぱいになることやその様子を表す「テンパる」。では、「テンパる」はどのように使うのでしょうか。
ここからは、「テンパる」を使った例文を紹介します。
好きなアイドルを目の前にしてテンパった
新人の頃は電話に出るのが苦手でよくテンパっていた
人前に出るとテンパるので何を話したかあまり覚えていない
慣れたグループ以外のチームで仕事をするのはテンパる
テンパると冷静な判断ができないので、何度も同じミスを繰り返してしまう
企画提出まであと1時間しか時間がなくてテンパった
「テンパる」の類語・言い換え表現
ここからは、「テンパる」の言い換え表現を3つご紹介します。
焦る
「焦る」は、気持ちに余裕がないことを表す言葉であることから、「テンパる」を言い換えたい場合に適しています。意味は「落ち着きを失う」「不意のことに動揺する」などです。
緊張する
「緊張する」も気持ちに余裕がないときや、気持ちがいっぱいいっぱいになっているときに使う言葉です。「慣れないことに直面して心が張り詰める」という意味があります。
慌てる
急な出来事にびっくりするときに使う「慌てる」も、「テンパる」の言い換え表現の一つです。「不意の出来事に遭遇して落ち着きを失う」や「うろたえる」という意味があります。
テンパらず落ち着いて対応できるようにしよう
気持ちに余裕がなくなり、いっぱいいっぱいになるという意味の「テンパる」。「テンパる」の意味を知り、正しく使えるようになりましょう。