大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)は24日、中央線に導入する新型車両400系の出発式を森ノ宮駅ホームにて開催した。新型車両400系の運行開始は6月25日から。ダイヤは公開せず、当面は1本のみの運行と報道されている。

  • 中央線の新型車両400系の出発式を開催(写真提供 : 大阪市高速電気軌道)

中央線の新型車両400系は、大阪・関西万博(2025年に夢洲地区で開催)を契機に新世代車両として開発を進め、安全性はもとより移動手段としての新機能と高レベルの快適性を追求。あわせて「乗って楽しい」を形にしたデザインを採用しており、車体前面はガラス張りの展望形状で、宇宙船を意識させる未来的な外観となった。

車内は機能に応じた多色使いの座席とし、ロングシート車両の他にクロスシートの車両も1編成につき1両配備。先頭車両のユーティリティスペースにモバイル用電源(USB)付きカウンターを設置し、車内Wi-Fiを全車両に導入する。バリアフリーの取組みに加え、防犯カメラも全車両に搭載し、車内セキュリティ向上を図った。

  • 出発式は森ノ宮駅ホームで行われ、出席者によるテープカットも(写真提供 : 大阪市高速電気軌道)

運行開始前日の6月24日に行われた出発式では、出席者によるテープカットの後、出発合図とともに400系が森ノ宮駅を発車。鉄道ファンら約30人が試乗し、ひと足早く最新の車両を体験したという。中央線は大阪・関西万博の会場となる夢洲地区へ延伸する予定となっており、今後、400系を計23編成導入。先に導入した30000A系とともに、万博開催期間中の輸送力を確保する。