「世界ゆるミュージック協会」は、誰でもすぐに奏でられる「ゆる楽器」の新作として、電車を行ったり来たりさせながら演奏するベースギター「電車ベース」を考案した。
「ゆる楽器」とは、老若男女、体の不自由な人も健康な人も、誰でもすぐに奏でられるよう考案された楽器のこと。「電車ベース」は、電車の好きな1人の自閉症男児をターゲットに、自然と興味を持って音楽に取り組めるよう開発された。
ネックを線路に見立て、電車を前後に動かすことで音程をコントロールできるしくみに。ボディをタッチしたりホールドしたりすることで、自由にリズムを奏でられるという。開発は、世界ゆるミュージック協会と、発達障害のあるこども向け音楽教室を展開する企業「人と音色」が担当。1年間の音楽レッスンと楽器開発を並行して行い、何度も仮説と検証を重ねて完成させた。
6月18日に東京都渋谷区のライブハウスで開催された「YATSUI FESTIVAL! 2023」でお披露目された。鉄旅タレントの伊藤桃さんは、「見た目もかわいくて分かりやすい。発車メロディを簡単に演奏できて楽しい」とコメントしている。