建物内にいるとき何気なくiPhoneを見ると、セルラー回線のアンテナ数が妙に少ないことがあります。トイレや風呂場といった鉄筋コンクリート造りの建物内部で起こりがちですが、それが自分の部屋だとしたら困りますよね。

データ通信を使うサービスは、Wi-Fiを使うことで問題を回避できます。根本的な解決策とはならないものの、Wi-Fiさえ利用できればメールやWEB、SNSなど大半のサービス/アプリは支障なく利用できます。電波の状態が芳しくないとしても、Wi-Fi中継機を導入したり、通信機器をメッシュWi-Fi対応製品に置き換えたりすることで改善できます。

キャリア電話などセルラー回線前提のサービスが必要な場合は、Wi-Fiでは対応できないため、セルラー回線の電波状況を改善しなければなりません。窓やドアを開け放しにすることで改善されればよし、それでも変化がない場合は、iPhoneを見通しのいい場所や窓/ドア付近に置くことを試してみる価値はあります。

自分が契約するキャリアから「フェムトセル(小型基地局)」を借りるという手もあります。ドコモやau、ソフトバンクは契約者向けに無料でフェムトセル貸し出しサービスを実施しているので、各社の電波改善サービス窓口に問い合わせてみましょう。

ただし、将来的には電力消費量が大きいWi-Fiをフェムトセルが置き換えていく可能性があります。高速で低遅延かつ消費電力が少ない5Gフェムトセルが普及すれば、建物内でセルラー回線のアンテナが立たない問題もスマートに解決できそうです。

  • 屋内でセルラー回線のアンテナが立たない問題、どう解決する?