スマートフォン大手メーカーは各国に自社ストアを展開しています。中国の深センを訪問したときに、ファーウェイの深セン本社(深セン市坂田地区、通称「坂田基地」)に近接するストアに立ち寄ってみましたが、郊外にある店舗ということもあり雰囲気のいいガーデンカフェが併設されていました。スマートフォンやIoT機器の最新製品を見た後に、心地よいカフェでのんびりするのもいいものです。
ファーウェイ本社は深センの北部郊外にあります。以前は簡単に行ける場所ではなかったのですが、今は地下鉄が付近まで開通し、深セン地下鉄10号線にある「ファーウェイ(華為)」というメーカー名その名の駅が最寄り駅になります。なお10号線は香港の国境でもある福田口岸駅が始点なので、香港から鉄道で訪問することも可能です。
この駅からファーウェイ本社へは専用の地下道が通じており、駅から地上へ出ずに出社できます。ただし地下道を通れるのは社員証を持つファーウェイ社員のみ。一般の来客は地上に出て10分ほど歩いて向かう必要があります。また本社併設のファーウェイストアは南側にあるため、さらに徒歩で5分くらい。駅から合計15分くらいで到着できます。
郊外のストアということで建物は大きく、開放感ある大きな窓から外の光が差し込みます。ここにはファーウェイのスマートフォン、タブレット、PC、スマートウォッチ、ヘッドホンなどなど、ファーウェイの最新モデルを中心とした製品が陳列されています。
ファーウェイストアの目玉の1つが、ファーウェイと自動車メーカーのコラボによる電気自動車「AITO 門界」の展示です。スマートフォン関連メーカーの電気自動車として他社に先駆けて発売されたということもあり、自動車目当てにこのストアを訪れるお客さんも多いようでした。なおスマートフォンとの連携も標準装備されています。
ちなみに自動車の試乗も予約すれば可能とのこと。実際に乗ってみましたが乗り心地や加速が良く、車内の大型タブレットを使った操作も快適でした。機会があればいずれこの自動車も紹介しようと思います。
さてストアの裏の出口を出ると広大な敷地にガーデンが広がっています。ベンチもあって地元の人を中心に多くの来客がくつろいでいますが、ここにはカフェも併設されています。ファーウェイの敷地ですがカフェはファーウェイが直接営業しているものではないとのこと。とはいえ関係者が運営しているそうなので公式カフェと呼んでもいいのかもしれません。
カフェは店内のイートインスペースも広く、そこから見える庭園の風景も素敵です。スタッフも皆、てきぱきと動いており、外国人の来客に対しても親切に対応してくれました。来客を見ると女性客が圧倒的に多く、あちこちで飲み物の写真を撮ってSNSにアップしている姿も目立ちます。アフタヌーンティーのようにトレイに乗ったデザートのメニューもあり、このカフェにフォトジェニックな写真を撮りに来る人も多そうです。
屋外のガーデンも所々に花が植えられており「インスタ映えする」写真が撮れます。スマートフォンの最新モデルを買ったらここに来てカメラのテストをするのもいいかもしれませんね。実際にあちこちで写真を撮っている人たちのスマートフォンを見ると、新しいモデルを使っている人も数多く見かけました。
深センは開発がどんどん進んでおり、新都心部は高層ビルやおしゃれなレストランなどが立ち並び、その光景は東京など先進国の都市と全く変わりません。一方で郊外でものどかな風景が広がるだけではなく、庭園のように美しく整備された場所も増えています。
スマートフォンのメーカーストアでは最新機種を触ることができます。そして店内を楽しんだ後は付近のカフェでゆっくりしたくなるでしょう。でもファーウェイの本社併設ストアは、製品目当てではなくともカフェを楽しために訪問したくなるお店だと感じました。都心部は無理でも、郊外の店舗には自然に囲まれたカフェがそばにあるとメーカーストア巡りも楽しくなります。次回深センを訪れるときは、またこのガーデンカフェを訪問してみたいものです。