リクルートは6月22日、「美容室・理容室の利用に関する実態調査」の結果を発表した。調査は2月8日~21日、全国の人口20万人以上の都市居住者のうち、15~69歳の男女1万3,200名(男女各6,600名、年齢5歳刻みで均等割付)を対象にWebで行われた。

  • 年間の利用回数(女性)

    年間の利用回数(女性)

年間の利用回数を聞いたところ、女性は4.32回(前年比4.1%増)。コロナ禍の2021年には4.12回に落ち込んだが、2022年(4.15回、前年比0.7%増)に続き2年連続で上昇。

  • 年間の利用回数(男性)

    年間の利用回数(男性)

一方、男性は5.25回。2020年の5.48回から3年連続で減少し、今回、過去5年間の調査において最も低い数値となった。

  • 1回あたりの利用金額(女性)

    1回あたりの利用金額(女性)

続いて、1回あたりの利用金額を教えてもらったところ、女性は「4,001〜6,000円」(22.6%)や「2,001~4,000円」(20.9%)が多かったものの、「10,001円以上」(18.5%)が上昇傾向に。2019年(13.7%)からおよそ5ポイント上昇し、その結果、平均は7,293円という結果に。メニューは、「カット」(96.8%)のほか、「カラー」(52.2%)、「トリートメント」(33.8%)が多いよう。

  • 1回あたりの利用金額(男性)

    1回あたりの利用金額(男性)

一方、男性の1回あたりの利用金額は4,658円(前年比105円増)。利用回数では減少傾向が見られたが、利用金額は年々上昇傾向にあり、過去(2012年以降)最も高い結果に。男性は「カット」(97.8%)が圧倒的に多く、ほかのメニューはいずれも15%前後だが、「パーマ」(13.7%)の利用が前年から1.1ポイント増加した。

  • 利用サロンの値上げ状況

    利用サロンの値上げ状況

次に、過去1年におけるサロンの値上げ状況を尋ねたところ、女性27.2%、男性28.5%が「値上げがあった」と回答。女性は、利用単価が高い層ほど「値上げがあった」比率が高い傾向にあるが、高単価層は値上げにもかかわらず、中・低額層よりもサロン利用を継続する意向が高いことが明らかに。

値上げされても、今までと同様に利用し続ける理由には、サロンや美容師との関係性、立地などの利便性が上位にあがり、「どこも値上がりしていると思うから」「自分の好きなスタイルを分かっていて、長い付き合いだから」といった声が目立つ結果となった。