コルグは、ウェーブ・シーケンシング・シンセサイザー「wavestate」のフラッグシップモデルとなる61鍵仕様の「wavestate SE」とその数量限定モデル「wavestate SE Platinum」、「wavestate」の最大同時発音数をステレオ96ボイスに拡張した「wavestate mk II」を発表した。「wavestate SE」と「wavestate SE Platinum」は2023年6月下旬の発売を、「wavestate mk II」は2023年6月24日の発売を予定している。メーカー希望小売価格は「wavestate SE」が247,500円、「wavestate SE Platinum」が275,000円、「wavestate mk II」は87,780円。
2020年に発売された「wavestate」は、1990年に登場したav(Advanced Vector)シンセシス・システムを搭載したデジタルシンセサイザー「WAVESTATION」の進化版。WAVESTATIONで採用されていたサンプル波形を連結させるウェーブ・シーケンスをアレンジし、wavestateではWave Sequencing 2.0を搭載。さらに別売の「wavestate native ソフトウェア(wavestateユーザーは割引価格で購入できる)」と完全な互換性を保持し、ソフトウェアとハードウェアのワークフローをシームレスに行き来できるようになっている。
「wavestate SE」は、マット・ブラックのアルミパネルとグロス・ブラックの金属製サイドパネル、金属メッキのノブを採用しメタリックな質感をデザインに取り入れた61鍵モデル。コルグのハイエンド・ワークステーションと同等の操作感を実現し、アフタータッチによって、wavestate独特のサウンドを指先でコントロールできる。プリセットプログラムもアフタータッチ対応へとアップデートし、新しいパフォーマンス・プログラムも追加している。最大同時発音数はwavestateの倍近くとなるステレオ120ボイス。「wavestate SE Platinum」の基本仕様はwavestate SEと同じで、外観と付属品が異なる数量限定モデルとなっている。
主な仕様は以下の通り。
- 鍵盤:61鍵(ナチュラル・タッチ鍵盤、ベロシティおよびリリース・ベロシティ、アフター・タッチ対応)
- 音源システム:Wave Sequencing 2.0
- 最大同時発音数:ステレオ120ボイス
- サウンド:261パフォーマンス、799プログラム、1,042ウェーブ・シーケンス、ユーザー・パフォーマンスを数万保存可能
- 入出力:ヘッドホン(6.3mm ステレオ・フォーン・ジャック)、オーディオ出力 L/MONO 、 R(6.3mm TRSフォーン端子、インピーダンス・バランス))、DAMPER(6.3mmフォーン端子)、MIDI IN/OUT、USB B端子
- 電源:AC アダプター(DC12V、2,500mA)
- 消費電力:5W
- 外形寸法:W1,014×D344×H110mm
- 質量:8.6kg
本体のほか、ACアダプター、専用ハードケースが付属し、wavestate SE Platinumはそれらに加え、Tシャツとステッカーが付属する。
「wavestate mk II」は合計数GBに及ぶサンプル・ライブラリーを収録。サンプル・バンクには、Plugin Guruによるサンプルや、コルグの新規サンプルに加え、「NAUTILUS」「KRONOS」や「KROME」からセレクトされたライブラリー、WAVESTATIONに内蔵されていたサンプルと、オプションのPCMカードに収録されていたサンプルもすべて内蔵する。最大同時発音数はwavestateのステレオ64ボイスからステレオ96ボイスへと拡張されている。
主な仕様は以下の通り。
- 鍵盤:37鍵(ベロシティおよびリリース・ベロシティ対応)
- 音源システム:Wave Sequencing 2.0
- 最大同時発音数:ステレオ96ボイス
- サウンド:261パフォーマンス、799プログラム、1,042ウェーブ・シーケンス、ユーザー・パフォーマンスを数万保存可能
- 入出力:ヘッドホン(6.3mm ステレオ・フォーン・ジャック)、オーディオ出力 L/MONO、R(6.3mm TRSフォーン端子、インピーダンス・バランス))、DAMPER(6.3mmフォーン端子)、MIDI IN/OUT、USB B端子
- 電源:AC アダプター(DC12V、2,500mA)
- 消費電力:5W
- 外形寸法:W565×D338×H92mm
- 質量:2.9kg
本体のほか、ACアダプターが付属する。