UR都市機構と東京メトロは21日、東京メトロ日比谷線虎ノ門ヒルズ駅の拡張工事について、7月15日に完成すると発表した。「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」(7月竣工予定、開業は今秋の予定)とつながり、「駅まち一体」となった新たな駅が誕生する。
虎ノ門ヒルズ駅は、周辺まちづくりを一体的に進めるため、UR都市機構を事業主体として事業を調整し、東京メトロが駅整備を担当。2020年6月、暫定的な出入口を設けて開業した。1964(昭和39)年の日比谷線全線開業以来、56年ぶりに誕生した新駅だという。
その後、駅に隣接する虎ノ門一・二丁目地区市街地再開発事業の協力を得ながら、駅の拡張工事を進めてきた。今回、日比谷線ホーム下に位置する地下2階部分に、現状の倍以上の幅員となる通路(コンコース)と改札を新設。これにより、改札が地上および地下1階から地下2階に移設され、駅の東西や地上と地下をスムーズに行き来できるようになる。
駅出入口は「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」内に誕生する地下鉄駅前広場「ステーションアトリウム(面積約2,000平方メートル)」とつながる。ガラス越しに駅ホームへ自然光が入る、明るく開放的な「駅まち一体」の空間が実現するとのこと。