世界で最も権威ある音楽賞「グラミー賞」を主催するザ・レコーディング・アカデミーは、人工知能(AI)だけで作成された楽曲を受賞対象外とする、新たなルールを発表した。ネットでは「どうやって判定すんの?」「音楽はイラスト以上に判別困難だろこれ」などと話題となっている。

  • グラミー賞に新ルール「AIで作った曲は対象外」 - ネット「どうやってAI判定?」「判別困難だろ」

    グラミー賞に「AIだけで作成された楽曲は受賞対象外」という新ルールが導入される

この新ルールは、来年開催される第66回グラミー賞のための「66TH GRAMMY AWARDS RULES & GUIDELINES(pdfが開きます)」に記載されている。そこでは「グラミー賞への応募、ノミネート、受賞の対象となるのは、人間のクリエイターのみである」とされ、「人間の作者を含まない作品は、いかなる部門も対象外」と定められている。

しかしこの新ルールは、AIの使用を全面的に禁止しているわけではない。各部門において、人間のクリエイターが「意味があり、最小限度を超える」割合で制作に関わっている場合、その作品は授賞対象になるとされている。

同団体のハーベイ・メイソン・ジュニアCEOは、この新ルールを導入した理由について、「AIが間違いなく業界の未来を形成する役割を果たすからです。それについて見逃すわけにはいかない、無視してはならない問題だと考えています」とコメントしている。

ネット上では「いずれ無意味なルールになるだろうな」「それをどうやって判定すんの?」「AIだけで作ったかどうか判定するAIが必要だな、AIに判定されないAIが作られてとイタチごっこになるが」「人間の作った作品のみを対象とするグラミー賞人間部門作ればいいんじゃない?」「音楽はイラスト以上に判別困難だろこれ」など、AI判定を巡る混乱を懸念する声が多く寄せられている。