東京都内のある「社員食堂」で、「インド人社員がおススメする本場のカレーフェア」を開催中との話を聞きつけました。インドといえばカレー、カレーといえばインドじゃないですかー! これは気になる……ということで、早速行ってきました。
フェアを開催中なのは、新聞の印刷事業を手掛ける東日印刷の社員食堂で、一般向けにも開放されている「スカイビューレストラン・トーニチ」です。JR越中島駅から5分ほどのところにある越中島STビルの4階にあります。
社員食堂の多くは、「福利厚生」の施設として運営されていて、その会社の関係者以外は利用できないことがほとんどですが、実はたまに「社外の人でも利用OK」な食堂もあったりするんですよね。
どう見てもオフィスビル感がただようSTビル。とっても入りづらいのですが、入り口にはレストランの看板と「お気軽にご利用ください」の文字が書かれています。へー、2階にはカフェもあるのか。
受付で食堂利用のためのネームカードを受け取って、首からさげたらいざ4階へ向かいますよー!
“食堂感”にテンションあがる
社員食堂の入り口には、その日に食べられるメニューのサンプルと、食券機が置いてあります。いかにも「社員食堂」といった雰囲気でテンション上がりますね~。おや、これがフェアのカレーかな。
システムが分からずあたふたする筆者を、食堂のスタッフさんが優しく案内してくれました。「フェアのカレーをネットで見て食べに来たんです」と伝えると、「あ、そうなんですね~」とっても嬉しそうにニコニコ。優しい……いい人だ……。
景色がいいね~
店内は、4人がけのテーブルがたくさんあってなかなかの広さ。筆者が訪れたのが13時をすぎていたこともあり、ちらほら空席があって窓際の4人がけ席に座ることができました。うおーこれは気持ちのいい景色だぞ。窓が大きい。
4階なのでけっして高層ではありませんが、「スカイビューレストラン」を名乗るだけのことはありますなあ。
実食!
では、早速カレーを食べていきますよ~。今回筆者が注文したのは、「チャナマサラ」と「大豆チャンクニュートリ」の2種類です。
東日印刷には、6人のインド人社員が在籍しているのだそうで、今回のメニューはそんな6人がおすすめするカレーを、食堂のチーフが日本人にも合う味付けで再現しています。価格は小鉢とみそ汁が付いて1皿600円です。安い!
チャナマサラ
「チャナマサラ」は、大きなひよこ豆が入ったカレー。食べてみますと……まずは豆の甘みが、その後からググ―っと辛味が追いかけてきました。おおっ、けっこう辛いぞ!
トマトの酸味も感じられて、いわゆる「日本のカレー」とはぜんぜん違いますね。複雑なハーモニーを感じられてけっこう好き。
大豆チャンクニュートリ
「大豆チャンクニュートリ」は、大豆ミートを使ったカレーで、けっこうたくさん大豆ミートが入っていますね。
味はサッパリ系で、辛さはありません。くにゃくにゃした大豆ミートの食感がなんとも独特。かんでるとほのかな甘味が感じられます。これがインドの「おふくろの味」ってやつかあ。
合わせて、小鉢も紹介しておきましょうか。筆者が選んだのは、ペペロンチーノ風のブロッコリーサラダとコロッケの2種類です。
クッタクタのブロッコリーにほんのりニンニクが香るサラダは、ご飯のおかずにも良さそう。
コロッケは、中身はかぼちゃ? オンリーと思われるストロングスタイルで、ソースなしだとちょっと薄味かもしれません。まあでも、これにみそ汁ついて600円ですからね。
お腹いっぱいになって周囲を見回すと……皆さん談笑したり、スマホを見たり、本を読んだりと食後を思い思いに過ごしている様子。普通のレストランと違って、「半分身内」の社員食堂だからこそ、リラックスして過ごせるというのはあるのかもしれません。
あたふたと忙しい日々を過ごしていると、こういうのんびりした社員食堂の雰囲気がちょっとうれしくなっちゃいますよね。
なお、筆者が訪れた日はこの2種類のカレーしか選べなかったのですが、野菜カレーの「ビンディマサラ」を選べる日もあるとのこと。せっかくだから制覇したいのですが、フェアの期間が4日間しかないんですよ、ちょっと残念。23日まで開催中なので、近くにお寄りの際は行ってみるといいかもしれません。