クリエイトは6月21日、「Uターン・Iターンによる地方就職事情調査」の結果を発表した。調査は3月24日~28日、Uターン・Iターンをして地方就職している20代~40代男女500名を対象にインターネットで行われた。

  • U/Iターン就職したきっかけ

    U/Iターン就職したきっかけ

U/Iターン就職をしたきっかけを教えてもらったところ、Uターンは、「住み慣れた土地で働きたい」(37.4%)や「実家から通勤したい」(19.5%)という回答が上位に。一方で、Iターンでは、「実家から離れて自立したい」(17.5%)が最も多く、Uターンとは真逆の結果に。また、「自然豊かな環境で働きたい」(12.9%)や「恋人・パートナー・友人がいる、離れたくない」(12.9%)など、地方ならではの環境や人間関係も理由の一つになっているよう。

U/Iターン就職したタイミングについては、「入社10年以上15年未満」(14.6%)と、一定キャリアを積んだ後に転職する人が多かったものの、「入社1年未満」(11.4%)という回答も1割を超えており、およそ4人に1人が「入社3年未満」という早い時期からU/Iターン就職を経験していることが明らかに。

実際、U/Iターン者の6割以上が「早めに始めた方が良い」と答えており、理由を聞くと「地域に馴染むのに時間がかかるから」「早くから仕事を始めた方が出世もしやすいから」「家庭を持つと自由にできないから」といった意見が挙がった。

  • 地方で就職することへの不安

    地方で就職することへの不安

次に、U/Iターンで地方で就職することへの不安について聴取したところ、約8割が何かしらの不安を抱えていたことが明らかに。各年代とも「給料が少ない」に票が集まり、それぞれ約半数の人が給料の低さを不安視しているよう。また、20代は他年代に比べて「職場で人間関係を上手く築けるか」(38.9%)や「企業の知名度が低い」(30.6%)という点を気にする人が多いことも明らかに。

  • 地方就職に「満足している」理由

    地方就職に「満足している」理由

さまざまな不安を抱えているなか、実際に地方就職してみてどうだったのかを聞くと、全体の56.8%が「満足している」と回答。特に20代では8割を超える結果に。理由としては、Uターン者は「実家または実家の近くに住める」(34.4%)、「職場での人間関係」(25.7%)、「生活にかかるコスト」(23.3%)などに満足している人が多く、Iターン者は「給料」(26.4%)、「職場での人間関係」「自然豊かな環境」(ともに24.0%)が上位となった。

  • 国・自治体・民間企業などからの補助金・助成金について

    国・自治体・民間企業などからの補助金・助成金について

次に、U/Iターンでは、転居や新生活の準備などに何かとお金がかかるが、国・自治体・民間企業などからの補助金・助成金を受け取った人がどれくらいいるのか調査したところ、約4人に1人が「受け取った」(24.0%)と回答。Uターンは26.1%、Iターンは19.9%が補助金・助成金を受け取っていることが明らかに。受け取ったおおよその合計金額は、「30万円以上40万円未満」(17.5%)、「40万円以上50万円未満」(17.5%)という回答が多かった。