中京テレビ・日本テレビ系バラエティ番組『ヒューマングルメンタリー オモウマい店』(毎週火曜19:00~)が、きょう20日に放送。ゲストに、児嶋一哉、森七菜、奥平大兼が出演する。

  • 和食の伝道師・ミスターシブエ会長=中京テレビ提供

今回は、栃木・大田原市にある、大正10年創業、今年で102年目を迎えた老舗の日本料亭が登場。大河ドラマ用のロケ弁を担当したこともあるこの店のこだわりは、調味料に至るまで「すべて手作り」であることだ。

その象徴と言える「幕の内弁当」は、8種の具材が入った煮〆(にしめ)をはじめ、天ぷら粉を使わず小麦粉で揚げる天ぷら4種、鳥もものから揚げ、だし巻き卵、明太子おろしなど、手の込んだ料理がズラリ。ごはんも、地元・大田原産のコシヒカリを使い、繊細な火力調節が可能なガスで炊き上げる。時間も手間もかかるメニューだが、持ち帰りは1,000円、店内では赤みそと白みその合わせみそを使ったみそ汁が付いて1,200円というお手頃価格だ。「から揚げはみんな他所のは食べられないけど、ここのは美味しいって言う」「サケがおいしい、1匹まるごと買っていると言っていた」と、常連はその味に絶大なる信頼を置いている。

店の自慢は、季節に合わせた6品の料理が楽しめる「おまかせコース」(5,500円)。取材時には、大田原産のA5ランク牛「与一(よいち)和牛」のサーロイン鉄板焼をメインに、お造り、フグのから揚げ、ざるそば、茶碗蒸し、デザートのコーヒー牛乳プリンと豪華な内容。ほかにも、与一和牛と那須山のブランド豚のみで作った餡を小麦粉の皮で包んだ「しあわせおやき」(400円)は、店だけでなくイベントなどでも販売していて、「肉汁がすごい」とお客さんが驚くほど。ひとくち食べると熱い肉汁が飛び出してくるジューシーさが評判となっている。

老舗の厨房で腕を振るう「会長」こと「ミスターシブエ」は、数々の有名店で修業し、70年代後半には和食の伝道者となるべく渡英。14年ほど現地で料理人として活動し、なんと、ショーン・コネリーやフレディ・マーキュリー、ビートルズといった世界の著名人に料理を提供した経験を持つという。

一方、主に接客を担当する女将は、「普通の人にできないことができる」と、夫である会長からも太鼓判を押される高いコミュニケーション能力の持ち主。寡黙で職人気質な会長に代わり、老舗である店や、会長が作る料理の魅力を淀みなく説明してくれる。

今回、創業102年目にして、初めて厨房にカメラが入ることに。そこで知ることができた会長の料理に対する心構えや高い調理技術、そして会長と女将との馴れ初めにも迫る。

  • 女将