ドワンゴおよびKADOKAWAは6月19日、岐阜大学(岐大)、名古屋大学(名大)を運営する東海国立大学機構との「デジタル技術を活用した次世代人材の育成」を目指した包括的提携協定(2022年6月締結)における取り組みの第一弾として、高校生や社会人向けに名大・岐大の講義の一部をオンライン学習プラットフォーム「N予備校」で配信すると発表した。これに伴い、6月24日14時より名大キャンパスで特別講義イベントを開催する。
名古屋大学東山キャンパスにおいて6月24日14時より開催される特別講義イベントでは、自動運転の実演授業を実施。研究用車両がキャンパス内を自動走行し、名大が実施する卓越大学院プログラム「ライフスタイル革命のための超学際移動イノベーション人材養成学位プログラム(TMI)」の担当教授が最新技術を紹介する。
講義前半は、名古屋大学 東山キャンパスのNIC前広場にて、自動運転の様子を見学・360°カメラ+VRゴーグルを用いて乗車を擬似体験。講義後半はNIC内Idea Stoaに移動し、河口信夫先生と名古屋大学大学院の学生が名大の研究や最新技術について紹介。また、坂田アキラ先生が受験や勉強に関する高校生の悩みや質問に回答する。
講義にはN高等学校・S高等学校・N中等部の生徒が参加するほか、講義の模様をニコニコ生放送およびYouTubeで生配信を行う。
また、N予備校で配信予定の講義では、名古屋大学数理・データ科学教育研究センター(以下、MDS)の実践データサイエンティスト育成プログラムや、TMIの自動運転などのモビリティイノベーションプログラムの教育コンテンツをN予備校で一部公開する。同コンテンツは、N高・S高の生徒および一般も利用可能とのことだ。
6月19日に配信を予定している講義は、機械学習や一般的な実験などの評価によく用いられる統計学の基礎について学ぶ「数理科学基礎」、データ倫理、プライバシー保護、データ前処理、クレンジング、データエラー検出、正解データラベリング、データ量と計算量、過学習などを対象とした実世界データを扱う上で必要となる事項について学ぶ「実世界データ処理学」、解析するデータの背景知識を数理的に理解することを目的に学修する「ドメイン数理知識」、実データを活用した課題解決をグループで進めるための基本事項およびスキルを学ぶ「プロジェクトマネジメント基礎」、モビリティイノベーションプログラムを紹介する「モビリティイノベーションプログラムの紹介」。
7月24日には、人における移動の意義についての「人間活動と移動」、日本の人口動態・高齢化、全体及び高齢者の交通事故件数の推移(死亡事故形態の割合)、年齢X法令違反別の特徴などについての「高齢社会と運転特性」、つながるクルマによる変化、つながるクルマの物理構成、つながるクルマのサービスなどについての「つながるクルマの発展フェーズ~自動運転:自律から協調へ~」の配信を予定している。