日本生命保険は6月16日、「子育て現役世代の大規模実態調査」の結果を発表した。調査は3月28日~29日、6歳以下の子どもを持つ男女8,421名(男性3,996名、女性4,425名)を対象にインターネットで行われた。

  • 子育てにかかる費用について

    子育てにかかる費用について

調査によると、子育て費用について精神的な負担を「強く感じている」「やや感じている」と回答した人は70.3%。世帯年収1,000万円以上でも、57.0%と半数を超える結果に。また、子育て費用が「不足している」と回答した人は84.0%にのぼり、毎月の不足金額は「3万円以上」(27.1%)や「1万円~2万円未満」(24.6%)が多かった。

  • 職場の「子育て支援制度」について

    職場の「子育て支援制度」について

次に、公的な子育て支援制度・サービスの認知度を調べたところ、「内容まで理解している」の割合が高いのは「児童手当」(83.7%)、「延長保育」(79.1%)、「幼児教育・保育の無償化」(72.3%)で、反対に「家庭的保育事業(保育ママ)」(14.1%)、「認定こども園普及事業」(14.8%)で低い結果に。

一方、職場にある「子育て支援制度」において認知度(内容まで理解している)が半数を超えたのは、「育児休業」(70.3%)と「短時間勤務」(50.5%)だが、実際に利用したことがある人はそれぞれ40.5%と20.1%。

また、「子どもが病気した場合の看護休業」についてみると、認知度が40.9%、利用率は21.1%。共働きの人に「お子さまが発熱などした場合、どのように対応することが最も多いですか?」と聞くと、「自分が休む(付き添う)」と回答した女性は88.1%を占め、男性は15.7%にとどまった。

  • 子育てに関する悩みや心配事

    子育てに関する悩みや心配事

次に、職場からの「子育てへの理解」についての考えを教えてもらったところ、「非常に理解がある」「やや理解がある」と回答した人は、女性が80.5%、男性は68.6%。

子育てに関する悩みや心配事を聞くと、男女ともに「金銭面」(69.2%)が最も多く、次いで「子どもの教育全般」(45.9%)、「子どもへの接し方」(43.6%)、「自分の気持ちのコントロール(イライラするなど)」(43.3%)が上位に。男女差が大きかったのは、「自分の気持ちのコントロール」で女性56.0%、男性29.2%、また、「ワンオペ育児」では女性30.1%、男性9.4%だった。

最後に、理想的な子育てをしていると感じる著名人を教えてもらったところ、父親では1位「つるの剛士」、2位「杉浦太陽」、3位「DAIGO」、母親では1位「辻希美」、2位「藤本美貴」、3位「杏」となった。