コルグ/KID(KORG Import Division)は、仏Arturiaのデジタル・オシレーターとアナログ・フィルターを組み合わせたシンセサイザー「MicroFreak」に、ブラック・フィニッシュと宇宙をイメージさせるスペースエイジ・グラフィックを施した限定モデル「MicroFreak Stellar」を追加した。2023年6月24日の発売で、メーカー希望小売価格は74,800円。

  • 「MicroFreak Stellar」

  • 入出力端子

「MicroFreak」は、デジタル・オシレーターとアナログ・フィルターを組み合わせたシンセサイザーで、今回、ブラック・フィニッシュと宇宙をイメージさせるスペースエイジ・グラフィックを施した限定モデル「MicroFreak Stellar」が追加された。新たなファームウェアv5.0を搭載している。

MicroFreakでサンプリングが可能となり、サンプルをインポートして再生し、ループさせることで、サンプリングされたクラシックなテクスチャーをアレンジできる。サンプリングタイムは最大24秒(16ビット/32kHz/モノラル)で、合計3.5分までの録音が行える。また、Scan Grains、Cloud Grains、Hit Grainsという3つのグラニュラー・エンジンが搭載され、取り込んだサンプルのスライス、テクスチャー、インパクトを細かく調整できる。さらに、キーボードをサンプル&ホールド・スタイルのモジュレーション・ソースに変換できるようになり、エンベロープでは、さらに短いアタックの値を使えるようになっている。ファクトリー・プリセットも拡張され、合計512のプリセット・スロットとなっている。なお、既に発売されているMicroFreakも無償でアップデートに対応するので、ファームウェアv5.0へと更新することで、これらの機能を使用することができる。

主な仕様は以下の通り。

  • 512のプリセット・スロットと320のファクトリー・プリセット
  • ウェーブテーブル、サンプルプレイバック、グラニュラープロセッシング、Mutable Instruments製のオープンソースPlaitsエンジン、Noise Engineering製のオシレーター、Vocoderモードなど21種のデジタルオシレーター・モード
  • アナログ・ステートバリアブル・フィルター(12dB/oct、レゾナンス、ローパス、バンドパス、ハイパス)
  • ADSRエンベロープ
  • 2モードのサイクリング・エンベロープ(エンベロープ・モード、LFO モード)
  • シンク可能なLFO(サイン波、三角波、ノコギリ波、矩形波、ランダム、スルー・ランダム)
  • 5ソース7デスティネーション(うち3つはカスタム設定可能)のモジュレーション・マトリクス
  • モノフォニック、パラフォニック、ユニゾン・モード(最大4ボイス)
  • プログラム可能なコード・モード
  • 特定のスケールを設定できるスケール・クォンタイズ
  • 25鍵静電容量方式キーボード(ポリフォニック・アフタータッチ対応)
  • 静電容量方式タッチストリップ
  • OLEDディスプレイ
  • アルペジエイター(アップ、オーダー、ランダム、パターン・モード、スパイス&ダイス・ゲート・ランダマイザー)
  • 64ステップ・シーケンサー(プリセットごとに2パターン、4オートメーション・トラック)
  • CV、Gate、Pressureアウト端子
  • USB、Clock、MIDI イン&アウト端子
  • オーディオ・アウト(標準ジャック)、ヘッドホン・アウト(ミニジャック)
  • 本体サイズ/質量:W311xD233xH55mm/1.02kg