現在放送中の連続テレビ小説『らんまん』(NHK総合 毎週月~土曜8:00~ほか ※土曜は1週間の振り返り)で、神木隆之介演じる主人公・槙野万太郎の妻となるヒロイン・寿恵子役を演じている浜辺美波にインタビュー。話題を呼んだドレス姿でのダンスシーンについて話を聞いた。
高知県出身の植物学者・牧野富太郎さんをモデルとした本作は、幕末から明治、大正、昭和と激動の時代に、愛する植物の研究に情熱を注ぐ主人公・槙野万太郎(神木隆之介)とその妻・寿恵子(浜辺美波)の波乱万丈な生涯を描く物語。
16日に放送された第55回で舞踏練習会の発足式のシーンが描かれ、寿恵子に「あなたを人生のパートナーとして迎えたい」と猛アプローチをしていた高藤雅修(伊礼彼方)とともに華麗なダンスを披露。その後、高藤の申し出をきっぱりと断り、ダンス講師のクララ(アナンダ・ジェイコブズ)に「先生、私好きな人がいるんです」と伝えて会場を後に。そして、万太郎のもとへ走っていった。
発足式でのダンスシーンは、浜辺にとってとても印象に残っているという。
「劇中では高藤さんとの決別のダンスのように描かれていると思いますが、伊礼さんとの最終日だったので協力し合ってダンスを踊りました。練習を何度も重ねたのですが、右手でどっちの方向に進もうか意思疎通をするという答えが本番中に見つかって、『なるほど。2人の中の答えはこれだったんだ』と。そのシーンを終えて、やり切ったぞと2人で抱き合い、すごく清々しかったです」
ダンスは苦手だったという浜辺だが、練習を重ねてしっかりとダンスシーンを演じ切った。
「ダンスが全く得意ではなく、ダンスができないという中で、鏡張りの部屋でスタッフさんたちが見ている環境がダメなんです。表情筋が動かないしどうしようかなって。伊礼さんの明るさと前向きな姿勢にすごく助けられました」
最初は苦手意識があったものの、「途中から社交ダンスが楽しくなりました」とにっこり。
「全くできないところからちょっとずつステップが体に馴染んできて、相手との距離感も慣れてきたぐらいから、すごく楽しく踊ることができて、特に本番が一番楽しく踊れました。本番の力を借りて役としても楽しく踊ることができ、いい思い出になりました」
そして、「撮影終わりにダンスの練習をすることもあって、足が重いなと思うこともありましたが、1回も休まずに練習に通えたんです。当たり前のことですが、逃げずに頑張れたというのは、自分の中でささやかな自信になりました」と、ダンスを通じて成長も実感。
さらに、「伊礼さんがいたからというのが一番ですが、人見知りな部分もある中で素敵な関係性を築けたので、初対面の人とも関係性をしっかり築いていけたという希望になりました」と語っていた。
2000年8月29日生まれ、石川県出身。2011年に第7回「東宝シンデレラ」オーディションでニュージェネレーション賞を受賞し、同年公開の映画『アリと恋文』主演で女優デビュー。2017年に映画『君の膵臓をたべたい』で第41回日本アカデミー賞 新人俳優賞などを受賞。2020年には映画『思い、思われ、ふり、ふられ』、ドラマ『アリバイ崩し承ります』(テレビ朝日)で第45回エランドール賞 新人賞を受賞。近年はドラマ『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』(21/日本テレビ)、『ドクターホワイト』(22/カンテレ・フジテレビ)、映画『約束のネバーランド』(20)、『シン・仮面ライダー』(23)などに出演。
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