東京モノレールは、3月17日に行った鉄道旅客運賃の変更認可申請について、国土交通大臣より6月16日に認可されたと発表した。2024年3月に運賃改定を実施予定としている。

  • 東京モノレールが2024年3月に運賃改定を実施する

新型コロナウイルス感染症の流行、その後の新しい生活様式の浸透にともない、東京モノレールの利用者が減少。今後もコロナ禍前の水準に回復することは難しいと想定している。こうした経営環境下においても、安全で安定した輸送や快適で便利な輸送サービス提供を継続するため、今後も継続的に投資を行う必要がある。経営改善に取り組む一方で、運賃改定の実施にも理解を求めている。

運賃改定に伴う改定率は10.8%、増収率は10.6%。普通旅客運賃の平均改定率は11.5%。初乗り運賃は1円単位・10円単位ともに20円値上げされ、1円単位は157円(現行)から177円(改定後)に、10円単位は160円(現行)から180円(改定後)に変更される。その他区間も、1円単位は27~45円値上げ、10円単位は20~40円値上げに。例として、モノレール浜松町~羽田空港第1・第2・第3ターミナル各駅間の運賃は500円(現行)から520円(改定後)に値上げされる。

通勤定期旅客運賃の場合、上限運賃からの平均改定率は16.1%。ただし、2019年10月に値下げを実施したため、現在の実施運賃からの平均改定率は25.2%とのこと。モノレール浜松町~羽田空港第1・第2・第3ターミナル各駅間の通勤定期(大人1カ月)は1万1,280円(現行)から1万4,600円(改定後)に値上げされる。通学定期旅客運賃は家計負担に配慮し、運賃据置きに。通勤定期の定期運賃平均割引率は49.6%(現行)から47.8%(改定後)、通学定期の定期運賃平均割引率は75.5%(現行)から78.1%(改定後)になる。