さくらインターネットは6月16日、同社が保有する石狩データセンターにおいて、NVIDIA H100を採用した生成AI向けクラウドインフラを整備していくと発表した。この取り組みは、経済安全保障推進法に基づく特定重要物資である「クラウドプログラム」の供給確保計画に基づくものとして、初めて経済産業省から認定されたものになるという。

  • さくらインターネットの石狩データセンター。画像はお知らせページより

クラウドコンピューティング向けに最適化したという石狩データセンターに、NVIDIA製GPUを大量に導入するという内容。GPUには「NVIDIA H100 Tensor コア GPU」を選定し、2,000基以上の導入を予定。また、同データセンターでは北海道の冷涼な外気を活用した外気冷房と水力発電により、再生可能エネルギー電源が100%活用されている点もポイント。大量の電力を消費するデータセンター施設としては極めて珍しく、CO2排出量ゼロを実現している。

NVIDIA H100の生成AI向けサービスの提供は2024年1月以降を予定。サービスのラインナップや料金体系はこれから決めるとしており、アンケートページが開設されている。