俳優の岡本圭人が、7月4日にスタートするフジテレビのドラマ『リズム』(毎週火曜24:25~ ※関東ローカル)で、ドラマ初主演を務めることが16日、明らかになった。
2017年の「フジテレビヤングシナリオ大賞」で佳作となった相馬光氏の脚本による今作で岡本が演じるのは、妻・舞城和歌子(岡本玲)とのすれ違いに悩む舞城傑。関係を修復しようと、和歌子の誕生日に彼女が好きなダンスグループの公演に行こうと誘うが、仕事を理由にあっさり断られてしまう。
仲の良さそうな高校生のカップルを見ながら、過去を懐かしみ「自分たちはいつからすれ違ってしまったのか」と落ち込む傑。そんな折、チケットを譲った後輩から「チケットのお礼です! これでリベンジしてください!」と、アクティビティの体験ギフトが送られてくる。あまり気乗りしない傑だったが、通りすがりに見たダンススクールの光景、一生懸命に踊る生徒たちの姿が脳裏から離れず、ダンススクールの門をたたくことに。
そこで高校生・立花めぐみ(吉柳咲良)、医療品メーカーの課長・尾木文男(岡部たかし)、講師・加賀美遥子(映美くらら)らと出会い、ダンスをきっかけに傑の人生に変化が訪れて…。
コメントは、以下の通り。
■岡本圭人
――ドラマ初主演となる本作のオファーを受けた際の率直な感想
「率直にとてもうれしかったです!脚本を読ませていただくと、“明日も頑張ろう”と僕自身も励まされる内容だったので、主人公・舞城傑を演じることができるのがうれしかったですね。同時に、自分が感じたものを皆さんに届けなければという使命感も生まれたので、クランクインがとても楽しみで仕方なかったです」
――台本をお読みになった感想
「登場人物たちが愛くるしく人間らしいキャラクターだなと思いました。そんな魅力的なキャラクターを素晴らしい役者の皆さんと一緒に演じ、『リズム』という作品を形にしていく作業がすごく楽しいです!この作品をご覧いただいて、自分たちがダンスを楽しんでいる姿や人間として少しずつ成長している姿を視聴者の皆さんに感じてもらい、明日からの活力になるような作品にできたらいいなと思います」
――主人公・舞城傑を演じる上での役作り
「最初に“この作品を書いた方は何を伝えたかったのかな”とずっと考えていました。その中で舞城傑は脚本家の方が伝えたいメッセージを代弁する役割なのかなと感じたので、台本を手書きで全部書いて、少しでもマイちゃん(舞城傑)を自分に入れていったり、撮影のない日はちょっとした時間をマイちゃんとして過ごしてみたりとか、そのような役作りをしました。でも出演者の皆さんが真摯(しんし)に役作りをしていらっしゃるので、現場で生まれる関係性をいちばん大切にしています。自分で役作りをしたけれども、現場に来て皆さんといろいろお話をしたり、監督に導いていただいて、自分でも想像してなかったマイちゃんが現場でできあがっていったという感覚です。マイちゃんはダンス未経験なのですが、僕自身ダンスを経験していてよかったなと思いました(笑)。ダンスができなかった昔の自分を思い出しました。何かをしようとしてもできない時って、すごくつらい。歯がゆい気持ちもある。ダンスができないマイちゃんの気持ちがよく理解できたので、そういった気持ちを思い出しながらマイちゃんを演じました。自分が今までやってきたことが本作を演じる上で生きたので、今まで経験したことはすごく大切でかけがえのないものなんだなと感じました」
――見どころなど視聴者の方へメッセージ
「ドラマ『リズム』は悩んでいる人たちがダンスを通じて新しくできた仲間たちと一緒に成長していく大人の青春ストーリーになっています!マイちゃんがダンスを始めたことによって成長した姿を見て、皆さんが“何か始めてみようかな”“明日も頑張ろうかな”と思ってもらえるように僕たちも一生懸命撮影しているので、放送を楽しみにしていてください!」
■プロデュース・佐々木萌氏(フジテレビ ドラマ・映画制作部)
「見てくださった方の背中をそっと押せるような、明るく前向きな気持ちになれるドラマにしたい!そんな気持ちからこのドラマは始まりました。”ダンスは言葉”というセリフが全てを物語っているように、このドラマは感情をダンスにのせたシーンがたくさんでてきます。ここまでダンスを魅せていくドラマはかつてなかったのではないかと思うほどです。
そんなある意味特殊なドラマだからこそ、登場人物たちは、背伸びもデフォルメもせず、今の時代を生きている人々を描きたいと思いました。夫婦の在り方が多様化しているからこそ生まれるすれ違いや、失敗を恐れトラウマが深く残る繊細な10代、ハラスメントという言葉が先行し、コミュニケーションが希薄になりがちな仕事環境…そんな私たちの日常にもある悩みを抱える人々が、ダンスを通して知り合った仲間との関わりを経て、一歩踏み出していく。そんな様子を楽しんでいただければうれしいです。
主演の岡本圭人さんは、舞台を見にいかせていただいた際に、お芝居に対して誠実に向き合っているのだろうなという強いエネルギーを感じ、今回オファーさせていただきました。自分の中で何度も咀嚼(そしゃく)しながらも、現場での雰囲気や会話も大切にされる真面目さとまっすぐさは、舞城傑にも通ずるものがある気がします。
スクール一の実力を持つめぐみの役は非常に悩みましたが、吉柳咲良さんのSNSでのダンス動画をみた時に、「めぐみがいる!」と衝撃を受けました。説得力のあるダンスだけでなく、10代の素直になれない絶妙な感情の機微を丁寧に演じてくださいました。
岡部たかしさんは『カルテット』をみた時に、私自身まだ学生でしたが、思わずお名前を検索したことを覚えています。尾木が抱える悩みは現代の根深いテーマでありつつ、深刻には描きたくなかったので、その微妙なニュアンスを演じられる方は岡部さんしかいないと感じていました。
さらに、岡本玲さん、映美くららさんという素晴らしい方々にもご参加いただき、感謝しかございません。
また、今回は皆様が一度は耳にしたことのある様々な楽曲を使用しているので、その点もお楽しみいただければと思います」
(C)フジテレビ