フリマアプリのメルカリでは、個人が梱包して発送することから、梱包の丁寧さや気遣いなどに個人差があり、中にはお礼の手紙を添える人もいます。

しかし、出品者は良かれと思って書いた手紙でも、購入者はその手紙を「気持ち悪い」と思うことがあります。そこで本記事では手紙を気持ち悪がられてしまう理由や、特に購入者から嫌がられる手紙の特徴を紹介。「気持ち悪い」と思われずに、手紙でお礼の気持ちを伝えるためのポイントもまとめました。

  • メルカリで手紙を添えるのは気持ち悪い?

    メルカリでの手紙が「気持ち悪い」と思われてしまう原因や、嫌がられないためのポイントを紹介します

メルカリでの手紙を「気持ち悪い」「いらない」と感じる理由

メルカリで商品を発送する際、手紙を同封すると「うれしい」と感じてくれる購入者もいます。

しかし、中には手紙を「気持ち悪い」と感じる人も。まずはなぜ気持ち悪がられてしまうのか、考えられる主な理由について見ていきましょう。

捨てづらい

メルカリで商品を購入した人が、添えられていた手紙を「気持ち悪い」と思う理由として、捨てづらいという点が挙げられます。

特に出品者の思いが詰まった手紙や、手書きの手紙の場合、出品者の情を感じて、捨ててしまうと悪い気がしてしまいます。

そのため捨てづらいと思うのですが、保存しておくのもまた気持ち悪いため、「最初からいらなかったのに」と思ってしまうのです。

返答を求められている気がする

返答を求められている気がするという理由で、手紙を「気持ち悪い」と感じる購入者もいます。

手紙を書かれると「ありがとうございます」や「大切にします」など、何かしら返答しなければいけないのではないか、という思いに駆られてしまうのです。

このようなモヤモヤとした気持ちを「気持ち悪い」と感じたり、または押しつけがましくて「気持ち悪い」と感じたりしてしまいます。

出品者は返答を求めていない場合でも、購入者は手紙をもらった後、どうすればいいのか困っているかもしれません。

出品者の気配を感じる

出品者の気配を感じるという理由で、手紙を「気持ち悪い」と感じることもあります。

メルカリに出品されている物の多くは、出品者が使わなくなった中古品ですが、前の持ち主の気配を感じさせる品物を避けたいという購入者もいます。

そのような購入者は、なるべく未使用品や、汚れなどが少ないものを選んで購入しているでしょう。

できるだけ中古っぽい印象、他人が使った雰囲気を感じない商品を選んだにもかかわらず手紙が添えられていると、出品者の気配や人となりを感じてしまうため、「気持ち悪い」と感じてしまうのです。

メルカリで購入者に「気持ち悪い」と嫌がられる手紙の特徴とは

  • メルカリではどんな手紙が購入者から嫌がられる?

この章では、メルカリで購入者が特に「気持ち悪い」と感じてしまいやすい手紙の特徴について解説します。

商品の思い出をつづった手紙

商品の思い出を長々とつづった手紙は、気持ち悪がられてしまうことが多いでしょう。

出品者は「思い出が詰まったものだからこそ大切に使ってほしい」「手放すのは惜しい」と考えて手紙で思いを伝えようとしているのでしょう。

しかし購入者にとって、その気持ちは重いだけです。「気持ち悪い」と感じたり、使いにくくなってしまったりする可能性があります。大抵の購入者は、思い出を買っているのではなく、単に品物を買っているのです。

丁寧すぎるお礼や、商品説明が詳しすぎる手紙

大した金額の商品を買っていないのにもかかわらず、丁寧すぎる手紙が添えられていたり、洗濯の仕方や使い方などの説明が、詳しすぎるほど書かれていたりする手紙も、「気持ち悪い」と思われる傾向があります。

お礼や気遣いの気持ちを伝えるのは良いことですが、長すぎる手紙は圧を感じさせ、逆効果になりかねません。

言葉遣いや絵文字がなれなれしい手紙

言葉遣いや絵文字がなれなれしい手紙も、「気持ち悪い」と思われやすいです。

メルカリは個人間で取引します。お店と顧客のような関係性というよりは、対等な関係に感じやすいため、つい砕けた言葉遣いになったり、絵文字などを入れてしまったりするという人もいるでしょう。

しかし、友達でもない、顔も分からない見ず知らずの人からそのような手紙をもらったら、不快に思う人は多いはずです。

もしお礼の手紙を同封したいなら、お互いの関係を考えた上で、礼儀正しい印象の手紙を書くことがおすすめです。

字が汚い手紙

字が汚い手紙も「気持ち悪い」と思われやすい傾向にあります。

文字には、書いた人物の人柄が表れるとされています。そのため添えられた手紙の字が汚いと、商品も雑に扱われていたのではないかと推測され、お礼の手紙を添えたはずが、逆効果になってしまう場合があるのです。

高そうな手紙

高そうな手紙も、「気持ち悪い」と感じられることがあります。

「購入していただいてありがたい」という気持ちから、せっかくならきちんとした手紙を添えようと考える人もいるでしょう。

しかし、きれいに装飾された高そうな手紙は、重たく感じ、気持ち悪がられてしまう場合があります。感謝の気持ちが大きいからこそ手紙も丁寧にと考える方もいますが、逆にその気持ちが重荷になることもあるのです。

また「こんなに豪華な手紙を送るくらいなら値下げしてよ…」と思われる可能性もあります。

リピート購入を強く勧める手紙

リピート購入を強く勧める手紙も、「気持ち悪い」と思われる手紙の特徴です。

メルカリ出品者は、商品をたくさん売るために、リピーターを獲得したいと考えるでしょう。

しかし購入者としては、出品者を重視しているわけではなく、欲しい商品だから購入しているケースがほとんどです。

そのため「他の商品もおすすめです」「またのご利用を心よりお待ちしております」など、売り込むような内容が手紙に書かれていると、「気持ち悪い」と感じてしまう場合があります。

メルカリ以外の取引サービスに誘導する手紙

メルカリ以外の取引サービスに勧誘する手紙も、「気持ち悪い」と思われやすいでしょう。

メルカリでは、他の販売経路への誘導は禁止されています。

他の取引サービスに手紙で誘導する出品者は、「メルカリへ手数料を払いたくない」「LINEやサイトに登録してもらえればよりリピートしてもらえる可能性がある」といった目的で、そのような手紙を添えているのでしょう。

しかし購入者は外部に勧誘される行為に対して、不信感を抱いたり、「がっついている」「せこい」と感じたりしてしまします。

下心を感じさせる手紙

下心を感じさせる手紙も、「気持ち悪い」と思われてしまいます。

確かに、メルカリで販売・購入する商品には個人の趣味嗜好(しこう)が表れます。そのため、同じ趣味を持った人と取引しているうちに、購入者に興味が湧いてしまうこともあるかもしれません。しかしその興味や下心が、手紙の文章ににじみ出てしまっている場合、購入者に「気持ち悪い」と思われてしまいます。

購入者に好意を抱き、相手との距離を縮めようと、手紙にSNSのID(ユーザーネーム)や連絡先を書くケースもあります。しかし相手も同じ気持ちでなければ、恐怖でしかありません。

そもそもメルカリでは、SNSなど外部で連絡するための手段を知らせることは禁止されています。

手紙とともにおまけも添えられている

購入した商品に、手紙の他におまけが添えられている場合も、「気持ち悪い」と思われることがあります。

メルカリで商品を購入し、関連する商品のおまけが無料で添えられていれば、うれしいと感じる人もいるかもしれません。

しかし購入した商品だけで十分だと考える人もいるため、余計な物が添えられていると「恩着せがましい」「気持ち悪い」と思う場合もあります。

特に、購入した商品に全く関連しないおまけは嫌がられる傾向があるため、注意が必要です。知らない人からもらった食べ物はさらに不信感が強く、警戒されてしまいます。

メルカリで商品とともに手紙・メッセージカードを送るときのポイント

  • メルカリで商品とともに手紙を送るときのポイント

「気持ち悪い」と思われずに、手紙で感謝の気持ちを伝えるにはどうすればいいのでしょうか。ここでは、「気持ち悪い」と思われにくい手紙のポイントを解説します。

簡潔な文章でお礼を伝える

手紙の文章は、簡潔に済ませることがポイントです。なぜなら、文章が長い手紙は気持ちが重く感じられ、「気持ち悪い」という感情につながる傾向にあるためです。

手紙を添える際は、長々と感謝や商品への思いを伝えるのではなく、1~2行程度のシンプルな文章に抑えることをおすすめします。

シンプルに感謝を伝える手紙の例文は、以下の通りです。

  • この度はお取引いただき、ありがとうございました。
  • ご購入いただき、ありがとうございました。
    また機会がありましたら、よろしくお願いいたします。
  • 今回はありがとうございました。
    気に入っていただけたらうれしいです。

次回の利用を強要しない

また利用してくれるよう、手紙で強要しないこともポイントです

また買ってもらいたいという気持ちは理解できますが、次回購入を強要することは、逆効果になりがちです。押しつけがましいと、反対に印象が悪くなる恐れがあり「この人から購入するのはやめよう」と思われるリスクがあるためです。

手紙は、あくまで感謝を伝えるだけの、簡潔な内容にすることを意識しましょう。

本名は使わず、メルカリ内のニックネームを使用する

手紙の中に、相手の名前や自分の名前を記載する際は、本名を使わず、メルカリ内のニックネームを使用することもポイントの一つです。

今までの取引用のやりとりの中で、購入者の本名を知ることがあったかもしれません。しかしわざわざそれを覚えていて手紙に記載するという行為は、購入者からすると恐怖です。

また、見知らぬ人同士であるにもかかわらず、出品者が自らの本名を手紙に記していると、購入者は警戒してしまいます。

手紙に名前を書きたい場合は、無難にメルカリ内のニックネームにすることで、不信感を与えることを避けられるでしょう。

商品発送時に手紙を添えるなら、「気持ち悪い」と思われないよう気を付けよう

「せっかくメルカリで出品したものを購入したしてくれたから、ちゃんと感謝の気持ちを伝えたい」と、商品と一緒に手紙を添えることは珍しいことではありません。

しかし、その手紙を受け取った相手が不快な気持ちになることもあるため、手紙を添える際には、文章の内容や、丁寧さなどに注意しましょう。