groovesは6月14日、「ITエンジニアの年収と幸福度」に関する調査結果を発表した。調査対象は同社が運営する「Forkwell」に登録する20〜60代までのエンジニア、有効回答は259人。
今回の調査では、直近1年間の年収が「上がった・変わらない・下がった」の3パターンと、年収の増減によって幸福度が「上がった・変わらない・下がった」の3パターンを組み合わせた9つのグループを作成し、比較した。なお、回答者のうち直近1年間の年収が上がった人は67.6%だった。
最も幸福度が高い「Dグループ:年収↓幸福度↑」3人のデータをみると、 幸福度8.3、平均年収450万円、平均昇給額173万円減(中央値200万円減)。「独立で収入は激減したが、誰かに使われる閉塞感が無くなった」(30代男性:サーバーサイド)などの声が寄せられた。
一方、最も幸福度の低い「Fグループ:年収↓幸福度↓」7人のデータは、幸福度3.3、平均年収500万円、平均昇給額77万円減(中央値40万円減)。 業績悪化や体調不良などネガティブな理由で年収を下げた場合は、幸福度も大きく低下することが明らかになったという。
同調査では幸福度を向上させる"年収以外"の重要な要素として、「リモートワーク」「自由な時間」「仕事の楽しさ」「成長できる環境」を挙げている。
また、昇給額と幸福度の関係について、「昇給額が年間25万円程度の場合、年収増加の体感や幸福度には大きな影響を与えない」「昇給額が年間100万円程度の場合、業務量やストレスが著しく増え、幸福度が下がる傾向」「昇給額だけでなく、個々の評価基準や目標に合わせた挑戦、満足感が重要」と分析している。