Duolingo,Inc.は6月13日、LinkedInと共同で実施した、職場で使われるビジネス用語に関する調査「State Of Workplace Jargon(ビジネス用語の使用に関する実態調査)」の結果を発表した。調査は5月、米国、英国、オーストラリア、インド、コロンビア、ブラジル、ベトナム、日本の18歳〜76歳のグローバル社会人8,227人を対象に行われたもの。
まず、世界の58%の社会人が「同僚が職場でビジネス用語を多用している」と回答している。最も回答が多かった国はインド(78%)。日本は下から2番目の40%となっている。
世界中の職場ではビジネス用語が多用されているものの、4分の1以上の社会人は自分がビジネス用語を使っていることにほとんど気付いていない事が分かった。
可能であれば職場でのビジネス用語の使用をなくしたい、あるいは減らしたいと考えている人は、46%で半数近くにのぼった。日本の社会人での割合は31%となっている。
世界の社会人の3人に2人が、職場のビジネス用語を自分で理解する必要があると回答。特に、ベトナム(86%)やインド(78%)、米国(56%)での回答率が高い傾向が見られている。
月に数回以上ビジネス用語の誤解によって時間を浪費していると回答した人は、57%。およそ3分の1(32%)は、週に数回無駄にしていると答えている。
職場のビジネス用語の意味を知らなかったために、仕事で誤解やミスをしたことがあるという人は40%。日本の社会人に限定すると22.9%という結果となっている。
ハイブリッドワーカーやリモートワーカーでは、ビジネス用語の多用によって取り残されたと感じた経験のある人が7割以上にのぼっているほか、ビジネス用語を理解している社員は仕事で出世できると考えている人も多い傾向が見られた。
また、日本の社会人を対象に、「おじさんビジネス用語」についても追加調査も実施。日本独自の10個のビジネス用語(あいみつ、1丁目1番地、音頭をとる、鉛筆なめなめ、がっちゃんこ、ガラガラポン、全員野球、ツーカー、ロハ、よしなに)において、正確に意味が答えられるものを尋ねてみた。
すると、認知率が高かったのは「音頭をとる」「ツーカー」「あいみつ」であった。最下位は「ロハ(無料であること)」で8割近くが答えられない結果となり、どのビジネス用語の意味も分からないとの回答も2割弱見られた。