劇場版『美少女戦士セーラームーンCosmos』後編完成披露舞台挨拶が14日に都内で行われ、三石琴乃、林原めぐみ、水樹奈々、井上麻里奈、北川景子が登場した。
同作は武内直子氏による『美少女戦士セーラームーン』のアニメ化作。運命に導かれた女の子たちが華麗に変身し戦う“愛と正義の物語”で、昨年2022年に連載開始30周年を迎え新たにアニメ化した。6月9日に前編、6月30日に後編と2部作連続で物語の最終章を描く。
完成披露では、物語の鍵となるキャラクター・セーラーコスモスのボイスキャストが北川であることが明かされ、本人が登場すると会場は騒然。北川は「後ろで控えている時に皆さんの歓声が聞こえて、すごいドキドキしながら待ってたんですけど『セーラームーン』という作品の、大きさを凄く感じました」と胸を押さえた。
「オファーをいただいた時は『私でいいかな』という感覚がとてもあって、そうそうたるレジェンド声優の皆さんたちの中で自分が発表されたらどんな感じなんだろうとすごく不安もあったんですけど、皆さんが拍手で迎えてくださってすごくホッとしました」という北川。演じるコスモスについては「セーラームーンの姿形をしている究極の未来の姿の役で、私は実写版でマーズの役をやらせていただいてたので、『私でいいのかな』というか。もちろん三石さんがうさぎちゃんだけど、私たちにとっては沢井美優さんが絶対的なセーラームーンで、私は支える側の戦士だったので、自分でいいのかなというような感覚があって、『一応こういう話があって』と他の戦士にも話しました」と、実写版『セーラームーン』のメンバーにも相談したという。
北川は「戦士会のみんなにも『こういう話をもらったんだけど、どう思う?』と聞いたら、みんな『絶対やってほしい』と言ってくれて。私たちが実写版で出会ってからも20周年という節目の年なんですよ。20年を振り返りながら思い出話をしたり。『私たちにとってすごく大切な作品だよね。関わってくれるのは嬉しい』というリアクションだったので、みんなに背中を押されて、やりたいなと思いました」と変わらぬ絆を明かした。
三石は「景子ちゃんは『リコカツ』というドラマでなんと親子の役をやらせていたていて、ドラマはほんと初めてで、本当に右も左もわからない状態のところをしっかり主役として優しく迎えてくれる恩人」と感謝し、北川は三石のことを「レジェンド、神だと思って拝見してますので」と恐縮する。
対峙するシーンがあるも、実際の収録は別だったというが、北川は三石のガイドを聞きながらアフレコに挑んだそうで「もうそれでいいじゃんというくらい」と苦笑する。「一人芝居になっちゃうから」という三石に、北川は「私だけが持っている音源なんですけど、素晴らしい音源を聴きながら」と感謝する。さらに三石は収録にも現れたといい「私がドラマでアウェイ感があって心細い気持ちもあったので、きっと逆の立場だろうなと思って、すこしでも知った顔があるといいかなと、頭だけ顔を出しました」と説明すると、北川は「心強かったです。ドキドキで、経験も多くない中、こんなに大きい作品でどうしようと思って行っていたので、三石さんのお顔を見つけてすごく嬉しかったですし、原作の竹内先生も来てくださっていて、久しぶりの再会だったのでそのことも嬉しくて」と振り返った。
北川の起用に対し、水樹は「ぴったりだと思いました。心躍る気持ちで、どんなお声が見られるんだろうと思って、収録は別々だったのですごく楽しみにしてました」と語る。井上は「ちょうどドラマシリーズが始まった時に大学生で、同世代のみんなで第1話をみようと、いけないんですけど、こっそり大学に泊まって、みんなで朝からドラマを見たぐらい」と驚きの告白。「私の中でも一晩ずっとやっぱり北川さんずっとマーズという思いで拝見させていただいて、戦士会の皆様が集まってるインスタも、ずっと『なんて尊いんだ』と思いながら拝見させていただいたので、もうただのファンです」と明かした。